イオン化粧品シアターBRAVA！（大阪市中央区城見1、TEL 06-6946-2260）で12月9日から、舞台「表裏源内蛙合戦」が上演される。同作品は1970年に井上ひさしさんが発表したもので、今回は蜷川幸雄さんが演出する。

　同舞台は「エレキテル」の発明や「土用の丑の日」「キャッチコピー」を発案した江戸時代の天才「平賀源内」の一代記を描いた喜劇で、当時は奇人と噂された源内の才気や葛藤を、表と裏に二分されたキャラクターによる喜劇的合戦にのせて展開していくもの。上演困難と言われてきた大作に、歌や踊り、言葉遊びなどを取り入れた舞台となっている。

　表の源内を演じるのは上川隆也さん、裏の源内を蜷川作品常連の勝村政信さんが演じ、高岡早紀さん、豊原功補さん、蜷川作品初参加となる篠原ともえさんなどが脇を固める。

　サンライズプロモーション大阪の担当者（40）は、「元々Bunkamuraの企画なので、シアターコクーンに近い作りの劇場ということで、大阪ではシアターBRAVA！で公演することになった。東京でしか上演されない良い作品は沢山あり、その1つでも大阪で上演できることを誇りに思う。しかも年末に井上・蜷川作品をできるというのは本当に有難く思う」と話した。

　開演時間は、9日＝18時30分～、10日・12日＝14時～、11日・13日＝12時30分～・18時30分～、14日＝13時～。全席指定で料金は、S席＝10,500円、A席＝一般8,500円。