都島で幼少期を過ごした音楽家を称えるコンサート-市役所で開催へ

都島区で過ごした天才音楽家が遺した名曲の数々が演奏される

都島区で過ごした天才音楽家が遺した名曲の数々が演奏される

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 都島区網島町で幼少期を過ごした作曲家でバイオリニスト、指揮者としても活躍した貴志康一(1909~1937年)を称えるコンサート「貴志康一記念クラシックコンサート」が11月4日、大阪市役所玄関ホールで行われる。

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 貴志が音楽家になったのは小学生の時、都島区から芦屋に転居後、バイオリンや音楽理論を習ったのがきっかけ。スイス・ジュネーブ音楽院を優秀な成績で修了した後、自ら作曲した交響曲を多数発表。25歳でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団指揮者となり、世界的に活躍しながらも1937年(昭和12年)に心臓まひのため、28歳の若さで亡くなった。

 こうした貴志の業績を顕彰し、より区民にクラシックを楽しんでもらうことを目的に、11年前より都島区民センターを中心にコンサートを実施。2年後の生誕100周年を迎える貴志を広く知ってもらうよう、小学校で児童を対象にミニコンサートを実施するなど、さらなる盛り上がりを目指し精力的に活動が行われている。

 11回目となる今回は、より多くの大阪市民に偉大な音楽家の存在を知ってもらうため、大阪市役所での開催を決定。貴志の代表曲でもある「竹取物語」や歌曲「かもめ」などを演奏する予定。今回は注目の若手バイオリン奏者・大岡仁さん(21)など、若い音楽家が集まり演奏することでも注目される。

 「大大阪と言われる時代の中で海外へ留学した貴志康一の活躍は、あまり皆さんに知られていない。大阪に偉大な音楽家がいたことを多くの方に知っていただき、大阪・都島の文化と街に誇りと愛着を持っていただきたいと考えている」と、都島区役所区民企画担当(企画振興)の津田雅史さんはコンサートへの意気込みを語る。 

 一般1,000円。小中学生500円。問い合わせは、都島区役所区民企画担当(TEL 06-6882-9734)まで。都島区貴志康一記念事業運営委員会、都島区役所、大阪市文化振興事業実行委員会主催。

都島区 Official Homepage

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