都島の住宅街に立ち飲み店-家事・仕事を終えた主婦が集う

店主の隅田さん(左)と、スタッフの森安さん(右)。計5人のスタッフで運営している

店主の隅田さん(左)と、スタッフの森安さん(右)。計5人のスタッフで運営している

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 都島中通の閑静な住宅街の一角に5月20日、「立ち飲みたけちゃん」(大阪市都島区都島本通5)がオープンした。

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 駅前でも商店街でもない住宅地に「立ち飲み」というスタイルで店を構える同店。「立ち飲みらしからぬ『立ち飲み屋』を目指している」(店主の隅田浩之さん)と話すとおり、客の中には仕事帰りのビジネスマンはもちろん、地域の主婦や若い女性の2人組も目立つ。

 元々同区高倉町に住んでいた隅田さんは「都島には立ち飲み屋が少ないと思っていた。どこかいい場所はないかと探していたら、元々展示会場だったこの場所を知人が紹介してくれた。コンビニが目の前にあるし、両サイドが突き抜けの出入り口になっているのもいいと思った」と話す。9坪の店内に、丹波篠山の木を自分たちで加工したという手作りのカウンターを設置。最大24人まで入れるようになっている。

 メニューは1品100円から提供しており、アルコールもビール、焼酎、ワイン、日本酒、梅酒など豊富にそろえる(300円~)。中でも鶏肉と豆腐が「おすすめ」という隅田さん。「本物の地鶏を元卸業者から直接仕入れている。仕入れから2日までなら、生の油肝も味わっていただける。口の中でとろける感じでとてもおいしい」(同)と話す。この肝を使った「鶏肝スタミナ焼き」(500円)は「これだけでお腹がいっぱいになるメニュー。ビールにも合うので人気」(同)とも。懐かしの駄菓子ばかりを集めた乾物系も50円から提供する。客単価は1,300円~1,500円。

 「うちは時間帯によって客層が全然違うので面白い。夕方から夜にかけては仕事帰りの男性客が多いが、21時30分~22時くらいは家事・仕事を終えた主婦が集まる。土曜・日曜の夜も主婦層がメーン。『明日のお弁当用に唐揚げ揚げといて』なんて言われることもしばしば(笑)」(同)といった同店は、親子3代での利用も多いという。「同じような立ち飲み屋を他のエリアでも2~3店舗出していきたい。この店同様、立地も商店街や駅前から外れた所で考えている」(同)とも。

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