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たこ焼き店で客が出前ボランティア 「店の雰囲気届けたい」

ボランティアで出前を買って出た福山美那子さん。名物「ねぎまみれ」が大好き。徳島県産「渭東ねぎ」が使われている。

ボランティアで出前を買って出た福山美那子さん。名物「ねぎまみれ」が大好き。徳島県産「渭東ねぎ」が使われている。

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 京橋のたこ焼き居酒屋「さすけ」(大阪市都島区片町2、TEL 06-6357-0155)が、4月28日からデリバリーを始めた。

油で焼かない「ふわっとろ」の食感が味わえるたこ焼き「味のわかる!素焼き」は人気ナンバー2

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 2014 (平成26)年9月に創業した同店。駅に近いことから仕事帰りのビジネスマンが多く訪れる。しかし新型コロナウイルスの拡大により売り上げは通常の2割弱に落ち込んだ。店主の東(ひがし)賢太郎さん(35)は「デリバリーを始めたかったが、たこ焼きは単価が低いため採算が取れない」と思っていたところ「連休中、暇やから手伝ったる」と客からの申し入れがあったという。

 出前のボランティアを買って出たのは、池田剛介さん、福山美那子さん、亘謙太郎さんの3人。「何か役に立てたらと思って」と口をそろえる。たこ焼き1人前からの出前に対応し、自転車で約15分以内に行けるエリアをカバーする。無償のため店の価格で提供できる。「すぐに声をかけてくれて、ありがたいしかない」(東さん)。

 同店のたこ焼きは、油を使わないで焼くため「ふわっとろ感」が強い。そのたこ焼きが見えないくらいネギをふんだんにのせる一番人気の「ねぎまみれ」のほか、「みぞれポン酢」「柚子胡椒(ゆずこしょう)」(以上500円)などの味付けを施す。

 「味と一緒に店の雰囲気も自宅に届けたい」と東さん。開業して5年半、年中無休で店を開けてきた。「先が見えないつらさはあるが、今はできることをやるしかない」と話す。

 5月6日まで店舗の営業は17時~20時。デリバリーは18時~22時。たこ焼き以外の居酒屋メニューも対応する。

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