花博記念公園鶴見緑地の「咲くやこの花館」（大阪市鶴見区緑地公園2、TEL 06-6912-0055）で現在、「ハワイ・花の文化展」が開催されている。

王冠の形をした花

　1990年に開催された「花の万博」後、ハワイにゆかりのある植物を引き取ったことをきっかけに、ハワイの絶滅危惧（きぐ）種の保存などにも力を入れてきた同館。孤立した生育環境の下で独自の進化を遂げたハワイの植物を知ってもらおうと、展示やワークショップ、ステージイベントなど多方面から紹介するイベントを毎年企画してきた。

　マウイ島・モロカイ島・ラナイ島といったハワイ諸島の各島をテーマに毎回開催してきたが、今年は「オアフ島」。同島の至る所でハワイ王朝の名残を発見できることから、ハワイ王国が滅亡するまでの歴史やハワイの失われつつある自然環境について考える。

　会期中、「ハワイ王国と植物の滅亡」をテーマにした裕子Cambraさんと久山敦館長による講演を行うほか、オアフ島の歌や植物を題材にしたハワイアンソングの生演奏やハワイの代表的な文化の一つである「フラ」のステージイベントも行う。オアフ島のティーリーフを使ったワークショップなども予定。

　植物の展示では、ハワイ王国最後の女王リリ・ウオカラニに愛された王冠の形をした花「プア・カラウヌ」や、絶滅が危惧される「コキオ・メレメレ」などハワイに関係の深い種が並ぶ。「オヒア・レフア」「イリマ」「ティーリーフ」ほか、さまざまな品種のハイビスカスの販売会も行う。

　開館時間は10時～17時。月曜休館。入館料（大人）は500円（中学生以下、証明書提示で大阪市内の65歳以上無料）。今月28日まで。