大阪ビジネスパーク円形ホール（大阪市中央区城見2）で1月9日～11日、「第5回 鉄道わくわくフリーマーケット」が開催された。

　同イベントは、鉄道・鉄道模型ファンをはじめ、鉄道会社や関連商品の卸売り業者が一堂に出店する販売イベント。今年の出店は約60ブース。鉄道模型をはじめ、写真集やビデオ、使用済み切符、方向幕、駅員の制服などさまざまなコレクターアイテムを販売。鉄道グッズ専門のフリーマーケットとしては「国内最大規模」というだけあり、全国各地から多くの鉄道ファンや家族連れが訪れた。

　中には、ブルートレインのテールマーク（15万円）や、戦前の欧米各国重要停車場図集・上下（23万円）、さくらはやぶさのヘッドマーク（80万円）など、高額お宝商品も。同ヘッドマークを販売するジャパレ（奈良県）の笹尾真比胡さんは「（出店は）今回で出店4回目。多くの方に商品を購入いただき、趣味の世界は不況をも跳ねのけると思った」と話す。

　フリーマーケット以外にもお宝オークションや、世界初フルハイビジョン実写映像の本格運転シミュレーター、HOゲージ鉄道模型の走行展示のほか、鉄道ファンでなじみのある中川礼二さんや、鉄道アイドル木村裕子さんのトークショーも開催。初日のオークションではホームの番線表示や、新品の京阪電車2200系Nゲージ（定価2万円相当）などさまざまなグッズが100円からスタート。この日の高落札グッズは100系新幹線の方向幕で、1万6,000円で競り落とされた。

　「みんな『鉄っちゃん』しているなと思った（笑）。今日は前回買いそびれた阪急電鉄グッズを求めてやってきたが既に1万円ちょっと使った。ここは関西ではなかなか見かけることができない地方や東京の電鉄グッズもそろうので楽しい」（大阪市内から訪れた赤堀さん）。「ネットのSNS内で仲間がこのイベントのことを言っていたのでやって来た。模型関係が欲しいので予算内で掘り出し物があるか物色中。入場料がもっと安くなれば毎年訪れたい」（天王寺区の大山さん）と、来場者がそれぞれ、目当てのグッズ探しに夢中なる様子がうかがえた。

　同実行委員会の大槻さんは「天候にも恵まれたおかげで初日から多くの人に並んでもらった。今後も『正月は京橋で鉄道』を定着させ、毎年喜ばれる正月イベントにしていきたい」と意気込みをみせる。