日本一古いおでん店「たこ梅」、京橋に45年ぶりの新店開業

店長の原田さんと、種類豊富なおでん

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 創業160年を越える関東煮(おでん)とたこ甘露煮の老舗「たこ梅」(本店=大阪市中央区)は11月28日、45年ぶりとなる支店をKiKi京橋(大阪市都島区東野田町1、TEL 06-6882-8882)にオープンした。

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 大阪の「たこ梅」といえば、「日本一古いおでん店」として有名な歴史ある店。織田作之助さんや開高健さんなどの小説に登場したり、獅子文禄さん、池波正太郎さんら多くの小説家や文化人に愛されてきた。本店は2002年に一度閉店となったが、五代目店主の岡田哲生さんが本店復興を決意。昨年10月に営業再開を果たしている。新店出店は、1963年の東店(北区)オープン以来45年ぶり。

 今回オープンした京橋店の店内は、本店をほうふつとさせる昔風情の濃い内装に仕上げた。座席はカウンターのみの22席。「歴史を感じる懐かしい味のおでんと名物のたこ甘露煮」(店長の原田三政さん)をウリに、オープンから約3週間たった今、サラリーマンやファミリーを中心に人気を集めている。

 メニューは、常時約30種そろえる関東煮(160円~)、名物の「たこ甘露煮」(2串600円)など。目玉となる「コロ・さえずり」の関東煮(900円)や、季節物の「牡丹牡蠣」(2串800円)、「聖護院大根」(280円)が「おすすめ」(原田さん)だという。ランチタイムには、「おでん定食」(関東煮5種、汁物、漬物、ご飯のセット、750円)も用意。ドリンクは生ビール(500円)など。夜の客単価は約3,000円。

 京橋店オープンについて、原田さんは「昨今の不景気の中、個性ある小さな店が姿を消し、大資本のチェーン店が目立つ今、JR・京阪・地下鉄の各線が交差し、学生、OL、ビジネスマンなどの通勤・通学で1日50万人以上が利用すると同時に住宅地でもある庶民の街、京橋に開業することは、大阪の食文化を守り広める上でも意義のあること」と話す。

 営業時間は11時~14時、17時~23時。

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