森下仁丹、玉造で「百年感謝祭」-キダ・タローさんらのトークショーも

仁丹のトレードマークである大礼服をまとい、トークショーを行うキダ・タローさん

仁丹のトレードマークである大礼服をまとい、トークショーを行うキダ・タローさん

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 1908年、大阪・玉造に第一工場を設立し今年で満百年を迎える森下仁丹(大阪市中央区玉造1)が8月23日、「仁丹玉造百年感謝祭」を開催した。

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 同祭では、1893年創業から百余年の歴史を振り返る年表や資料、時代ごとに販売された商品や空襲で消失した工場のパネル写真などの貴重な展示物のほか、近隣企業参加によるバザール、大阪の家庭薬メーカによる「おくすり企業展」なども実施した。そのほか、健康をテーマにしたドリンクを提供する「健康カフェテラス」や、脳年齢・骨密度・内臓脂肪などを測定できる「健康応援キャラバン」も展開。

 会場内のステージでは「森下仁丹いきいきステージ」と題して、キダ・タローさん、シニアを代表するプロゴルファーの杉原輝雄さんのトークショーをはじめ、スイングジャズや南京玉すだれなども披露。さらに、ラジオ大阪の長寿番組としてかつて親しまれていた「出前寄席」がこの日1日だけ復活。同局開局50周年記念特別番組「森下仁丹出前寄席」として公開録音も行われ、会場は近隣の住民や同社OBなどでにぎわった。

 同祭開催前の11時には、仁丹大礼服を着用したキダさんが地元のJR玉造駅構内であいさつを行った。「すぐそこに仁丹の本社工場がありまんねん。ぜひ来てほしいけど、ここにいてはる人は入りきれまへんわ(笑)」と笑いを交えたPRも。戦時中を知るキダさんは「私らの時代は、仁丹の銀粒をみんな持っていた」と昔を振り返りながら、「この辺も爆弾がたくさん降ってきよったけど、そんな時代を乗り越えて仁丹は百年も生きてきはった」と、戦争・空襲を乗り越えた同社を称えるコメントも。これを見ていた一般客のひとりは「45年くらい前に森下仁丹と仕事で取引をしていた。懐かしいなあと思ってやって来た。あのころの人たちはまだ居てるんかな」と目を細めながら話していた。

 同本社工場は百年を機に、玉造から枚方市への移転を予定している。新本社工場のしゅん工予定は今年12月。

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