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大阪歴史博物館で「唐画もん」展 中国に憧れた絵師たちにスポット

10月30日に行われた内覧会の様子

10月30日に行われた内覧会の様子

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 大阪歴史博物館(大阪市中央区大手前4)で現在、特別展「唐画もん-武禅に●苑(ろうえん)、若冲(じゃくちゅう)も」が開催されている。主催は大阪歴史博物館、産経新聞、関西テレビ放送。「●=もんがまえに良」

展示された作品の様子

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 「唐画師」と呼ばれた中国に由来する画材や表現を用いた絵師を、同展では親しみを込めて「唐画もん」と名付け特別展のタイトルにした。中でも江戸時代中期に大阪で注目を浴び、美人画や中国風の山水画を得意とした墨江武禅(すみのえぶぜん)、花鳥・人物画を得意とした林●苑(はやしろうえん)の2人にスポットを当て、「美人図」や「白孔雀(しろくじゃく)図」など約100点以上の絵画や資料を展示する。

 展示内容は、テーマ別に全5章で構成。第1・2章では武禅とその師友の作品、第3・4章では●苑と師友の作品、第5章では、武禅、●苑の他に、花や虫、動物の姿を独特の感覚で描き出した伊藤若冲、日本の文人画を大成した与謝蕪村、中国、日本の古典に学び復古的な作品を残した曾我蕭白(そがしょうはく)ら、同時代の大阪や京都で活躍した個性派の絵師たちの作品を展示する。テーマ別にしたことで、当時の画業を見渡せるようにした。

 同館学芸員の岩佐伸一さんは「古美術というと、古い、固いというイメージがあるかもしれないが、大阪らしく笑いが込められた画もいくつか展示されている。そういうところにも注目して楽しんでもらえたら」と話す。

 開館時間は9時30分~17時(金曜は20時まで)。火曜休館。入館料は、大人=1,000円、大学生・高校生=800円、中学生以下無料。12月13日まで。

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