世代を超えて受け継がれる-「大阪城写生画展」今年も開催

大阪城天守閣2階フロアに入賞した作品133点が並ぶ

大阪城天守閣2階フロアに入賞した作品133点が並ぶ

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 大阪市内の小・中学生を対象に募集した、大阪城の写生画の中から優秀な作品を選び展示する「第36回大阪城写生画展」が、大阪城天守閣(大阪市中央区大阪城1、TEL 06-6941-3044)で開催されている。

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 大阪を代表する文化観光施設として多くの市民に親しまれている同城では、小・中学校の子どもたちが大阪を誇りに思い、歴史や文化についてより理解を深めることを目的に開催。毎年夏休みごろに告知を行うため、秋の校外学習などで同城を描きに多くの学校が訪れ、昨年11月から約1カ月の間に約1,000点の作品が集められた。

 今回は、昨年末に大阪市教育委員会の協力により、優秀賞40点、佳作賞93点を選び、同城天守閣2階で展示している。低学年の作品には城の周りにカラフルな鳥や虹が描かれたユニークな作品が目立ち、高学年の作品になると下から城を見上げるような凝った構図のものや、伏虎やしゃちほこ瓦の描写にこだわったものなど工夫された作品が並んだ。ほかに、中学生の作品では1人だけ佳作に入選。小学生よりも繊細な作品に、多くの外国人観光客が足を止めている。

 これらの作品の中から、優秀賞には大阪市長賞として賞状と副賞が、佳作賞には大阪観光コンベンション協会会長賞として賞状と副賞が贈られる。また19日には同城にて優秀賞の表彰式が行われる。

 同城天守閣事業チームの小林のりこさんは「この展覧会は毎年開催され、平成の大改修を除いたとしても30年以上続いている歴史あるイベント。少子化の影響により最盛期よりは応募作品も減ったと聞いて残念。私自身、小学生のころに応募した経験があるので、同じようにこれからも受け継いでいきたい」と話す。

 開館時間は9時~17時(最終入館は16時30分まで)。入場料は、大人=600円、中学生以下=無料。1月31日まで。

大阪城天守閣「幕末・維新期の動乱と大坂城」-城の変革期を読み解く企画展(京橋経済新聞)

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