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大阪・大川が「天の川」に-3万9000人が幻想的な景色に酔いしれる

「平成OSAKA天の川伝説2012」の様子

「平成OSAKA天の川伝説2012」の様子

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 大阪を流れる大川で7月7日、一夜限りの「天の川」を再現するイベント「平成OSAKA天の川伝説2012」が開催された。

大川に放流した「いのり星」の様子

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 大阪市域の約10%を占める河川の水面を生かし、大阪の景観作りができないかと4年前に始まった同イベント。七夕の夜に人々の願い事を託したLED(発光ダイオード)を光源とする光の球「いのり星」約5万個を一斉に大川に流し天の川を再現した。

 放流開始の19時前から多くの人が集まり始め、カップルや家族連れなど3万9000人もの観光客が訪れた会場。放流セレモニーでは大川を走る観光船の船長である岸本欽哉さんと片山望美さんの結婚式を船上で行い、2人の「いのり星」の放流を合図に一斉に放流が始まった。吹田から来た親子は「家族の幸せを願った」。60代の夫婦は「これからも2人で長生きできるように祈りを込めて投げた」。小学4年生の女の子は「学校の勉強を頑張って賢くなれるようにお願いした」など、さまざまな願い事を込め放流。大川が青い幻想的な光で埋め尽くされると観光客からは「きれい」などの歓声が上がった。

 着水すると通電し青い光を放つ「いのり星」。今までの電池に代わり、今年は太陽光パネルを搭載し、より省エネで環境に優しいものに改良。放流後は回収し再利用する。

 同イベントでは、2015年に大阪城天守閣が400年記念を迎えるのに合わせ、大川一帯を「いのり星」で埋めつくそうという計画がある。放流エリアを順次拡大していく予定で、その第1弾として今年は8月7日に大阪城北側の第2寝屋川でも放流を行う。平成OSAKA天の川伝説実行委員会事務局の広報担当者は「大川一帯を『いのり星』で埋めるスタート年。光に包まれる美しい景観を世界にもアピールしていきたい。たくさんの方に来てもらいイベントを成功できれば」と話す。

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