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大阪・鶴見のフリーペーパーが被災地にエール-「被災者支援号」現地に届ける

ローカル通信「被災者支援号」の紙面

ローカル通信「被災者支援号」の紙面

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 大阪・鶴見区の地域情報を発信しているフリーペーパー「ローカル通信」が3月30日、鶴見区内での東日本大震災関連の動きを特集した「被災者支援号」を東北地方に向け発行した。

「ねがいごと、100こ。」プロジェクト始動。続々とねがいかなう。

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 同紙は1975(昭和45)年9月1日に創刊。新聞の折り込みとして毎月2回(1日・15日)、約4万部を鶴見区全域に配布している。記事は主に行政機関の動きや鶴見区の地域活動・飲食・医療情報などを取り上げているが、今回「東日本大震災の被災者らに媒体として何ができるだろう」(代表の吉村大作さん)と考えた末、鶴見区内でのチャリティーイベントや募金活動、物資提供の注意点、募金活動に賛同した人からのメッセージなどの内容を盛り込み「被災者支援号」として発行し、被災地に届けることにした。

 「大阪の鶴見区とか被災者が知らないような街でも、みんなが応援しているということを記録にして伝えたい」と吉村さんが思いを伝え、賛同した避難所、岩手県の釜石市・宮古市・陸前高田市に270部、福島県相馬市に150部を、知人らの協力を得て配布することにした。

 吉村さんは「震災は起きた。でもなんで夢まで奪われないとあかんねん」と被災によって遠のいてしまった夢や願いをかなえる「ねがいごと、100こ。」プロジェクトも始動。「家の購入や現金などはできないが、被災によって失われたささやかな願いをかなえることができれば」と記事やブログでプロジェクトの内容を告知し、メールで届いた夢や願いをかなえるために吉村さん自身が架け橋となって奔走している。同プロジェクトの第1弾となったのは、理容室を営んでいた60代の女性からのもの。津波で商売道具を失ったが、被災地のみんなのためにも仕事を再開したいという願いを、有志の協力を得て実現。届けられた道具で今月4日から、地元の小学校で髪を切り始めることになったという。

 「どこまでできるかわからないが、できる限り動こうと思っている。単身での活動可能範囲として100個と限定しているが、協力者や応援者が増えればずっと続けていきたい」と吉村さんは話す。

 同プロジェクトの内容はブログに記載されている。

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