吉本興業「京橋花月」満を持してオープン―地元密着をアピール

京橋新喜劇では、座長の小藪さんが絶妙な「間」で笑いを誘った

京橋新喜劇では、座長の小藪さんが絶妙な「間」で笑いを誘った

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 吉本興業(大阪市中央区難波千日前11)は11月28日、京阪京橋駅片町口すぐの「KiKi京橋」5階に「京橋花月」(大阪市都島区東野田町、TEL 06-6881-3681)をオープンした。当日は、記念式典に吉本や京阪電鉄、サポート企業の味の素の招待客で約200人、お披露目公演には地元京橋の招待客を約400人、取材のマスコミ媒体約40社が駆け付けた。

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 劇場入口にはテレビ局などから贈られた沢山の花に囲まれ、12時から内田恭子アナウンサーによる司会で記念式典が始まった。吉本興業代表取締役社長の吉野伊佐男さんは、「笑いを中心としたエンターテイメントで社会に貢献したい。地域の方はもとより全国の方に愛される劇場にしたい」と挨拶し、京阪電気鉄道代表取締役CEO佐藤茂雄さんは、「熱心にくどいて京橋に来て頂き、商店街の皆さんも喜んでくれている。地域の活性化を目指し、京橋から大阪、大阪から日本を元気にしたい」と続けた。

 味の素大阪支社長の平井秀幸さんは、「以前、吉本の辻本茂雄さんや山田花子さんに『ピチピチ鰹とビラビラ昆布』というCMに出て頂いた縁がある。当時は『味の素らしくない』とお客様から言われたが、笑う門には福が来る、体の免疫力があがる」と話し、正装の笑福亭仁鶴さん(70)は、「出演者の1人として一番大層な格好でと来たが、浮いているような。打ち合わせ不十分は良くあること」と笑いを誘い、「こうした新しい劇場ができると新しいスターが生まれる、梅田花月では私」(同)と笑わせ、「住んでいた片町・寝屋川は全て京阪、そして楽屋で味の素をかけて…縁がある」(同)と最後まで会場は笑いに包まれた。

 お披露目公演では、「出演者挨拶」として、本日の出演者以外にも西川きよしさん、池乃めだかさん、たむらけんじさん、笑い飯、天津、藤崎マーケットなど合計26組が駆け付け、「演芸」では8組が出演し、エド・はるみさんが「グーグーダンス」を、海原やすよともこが「大阪ネタ」、中川家が「京阪ネタ」で笑いをさらった。

 「京橋吉本新喜劇」では、座長の小藪千豊さん、未知やすえさん、Mr.オクレさん、鳥川耕一さん、京橋出身の宇都宮まきさんら新喜劇メンバーに加え、ペナルティやスマイルといった芸人たちが参加した。小藪千豊さん(35)は「大爆笑の中で終わったと書いといて下さい」と笑いを誘ってから「USJやNGKに続くランドマークにしたい」と話し、未知やすえさん(45)は「京橋花月では新喜劇に芸人さんも参加するので、笑いをさらわれないようにしたい」と話した。

 Mr.オクレさんが「京橋花月に命をかけています。それなのに12月の公演に入っていない!」と言うと、すかさず小藪さんが「こけら落とし公演に入っているんで」とフォローし、「『うるさいのができてしまった』と思ってはる方もいると思いますが、『京橋花月ができて良かった』と迎え入れてもらえるようにしたい。アゲアゲな座長なんでサインを断ることもあるのですが、京橋の方には特別に握手するしサインは断りません。『京橋です!』と言ってもらえたら、いつでもサインします!」(同)と地元密着をアピールした。

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