京橋の居酒屋、火災から約7カ月ぶりに開店-常連客が復活祝う

火災から復活した「炭火焼ダイニング・口八町」

火災から復活した「炭火焼ダイニング・口八町」

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 新京橋商店街にある「炭火焼ダイニング・口八町(くちはっちょう)」(大阪市都島区東野田町5、TEL 06-6147-5651)が1月24日、火災から約7カ月ぶりに復活、新装開店を果たした。

「感動して泣きそうになった」と話す店長の稲葉裕之さん

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 「待ちに待ったという感じ」と京橋出身の店長・稲葉裕之さんは、復活までの約7カ月を振り返る。

 昨年6月6日、同商店街の飲食店密集地で火災が発生。飲食店計6棟(約385平方メートル)が全半焼するという惨事だった。火が燃え移った同店も全焼し、営業不能に陥った。

 そんな同店スタッフらを気づかう常連客や商店街のメンバーから「みんな、帰っておいでや~」と温かい声をかけてもらったという。職場を失った従業員らは系列の別店舗で働き、再建を待った。中村桂社長は「金銭的に考えると他の場所で開くのが良かったが、この場所で働きたいという従業員の気持ちが強く、地域に愛されている店だったので」と、同じ場所での再建を選んだ。

 再建後の店舗面積は約8坪。1階のみだった店舗は2階建てとなって30席から49席に増えた。店舗は以前にあった椅子や看板などを再利用し、古いものと新しいものを取り入れ親しみやすいよう工夫。各店舗に散らばり働いていた従業員らが戻り、再オープンを迎えた24日17時、多くの常連客が顔を見せ復活を祝った。

 従業員の寺前春佳さんは「やっと帰ってこられた。やっぱり居心地が良い」。にぎわう店内を見て、稲葉さんは「感動して泣きそうになった。みんなに愛されるような店にしていきたい」と話す。

 営業時間は17時~翌3時。

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