京橋の焼き肉店、「立ち食いスタイル」浸透させ3周年迎える

店長の伊藤安士さん(右)とクルーのリュウジさん(左)

店長の伊藤安士さん(右)とクルーのリュウジさん(左)

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 京橋の焼肉店「お気軽焼肉 正」(大阪市都島区東野田町3、TEL 06-6881-2917)が6月11日、3周年を迎えた。

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 もともとサラリーマンだった伊藤一樹さん・安士さん兄弟がそれぞれの会社を辞め、一念発起して始めた同店。焼き肉店が多く立ち並ぶ京橋でも初の「スタンディングスタイル」の焼き肉店としてオープン当初から注目を集めた。スタンディングならではの人と人の距離の近さが立ち飲み文化が根付く京橋の地になじみ、10~50代の幅広い男女に支持されている。

 1年前からは、兄の一樹さんが現場を離れ、弟の安士さんが店長に就任。「それまでオーナー店長だった兄貴がいなくなって存在の大きさに気づいた。ほぼゼロからのスタートのつもりで試行錯誤したこの1年間はあっと言う間まだった」(安士さん)という。同じく1年前まではホール担当だったクルーのリュウジさんが現在はカウンター内の調理担当に。「ホールとはまた違う作業が楽しく、充実している」(リュウジさん)。

 京橋のメーンストリートである1号線沿いにあり、オープンエアの路面店である同店では、毎夜のように京橋ならではの光景がみられるという。「目の前の1号線が急に渋滞して、何が起こったのかと見たら、ホステスの中年女性が車道でいきなり服を脱ぎ始めていた」「うちの店を出たお客さんが(戻ってこようとして)隣の飲食店に『ただいまー』と間違えて入っていった」(安土さん)など。酔っ払いの武勇伝は数え切れないほどあったと笑う。

 6月10日から3日間は、3周年を記念したイベントも行い常連客が多く訪れた。オープン当初からの常連客からは、店頭につるすちょうちんのプレゼントもあったという。「もらったちょうちんは、最初に使っていた白いちょうちん。オープン当初を思い出し懐かしくうれしかった」。店頭には現在、プレゼントされた新しい白いちょうちんがつるされている。

 「3周年を迎え、うちの店を愛してくれているお客さんが多いと実感。サラリーマン時代も今も、共通する大事なことは人とのつながり。今後ももっとたくさんの人に認知される店になるよう頑張っていきたい」と安士さん。

 営業時間は17時~翌2時。日曜定休。

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