京橋ひがし商店街でゴスペルライブ-閑散とした街に一時のにぎわい

普段閑散としている京橋ひがし商店街の土曜日の午後、この日は異様な盛り上がりをみせた

普段閑散としている京橋ひがし商店街の土曜日の午後、この日は異様な盛り上がりをみせた

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 京橋ひがし商店街の元気モン広場で5月16日、ゴスペルライブ「GOSPEL ON THE STREET」(主催=GEAR、後援=京橋元気会)が開催され、約300人の見物客でにぎわった。同ライブは、Maki & Little Lily、Shinshin、Harlem JP Choir、Butch Heyward、WINGS Gospel Choir、足立学さん、Men of Excellence7つのグループによる競演で「下町・京橋」を盛り上げようと企画されたもの。

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 京橋ひがし商店街は主に居酒屋・バーなどの飲食店から成るため、休日午後はほとんど人通りもまばら。しかしこの日は、コンサート開始のころには100人近くの人だかりができ街は異様な雰囲気に包まれた。16時、女性デュオ「Maki & Little Lily」の演奏が商店街に響き渡ると隣の通りを歩いていた人や、開店準備をしていた店の人たちも広場に駆け付け人数はぐっと増えた。

 近所の立ち飲み店から「中抜け」してきた60代の男性は「京橋の街が洗礼を受けとるみたいやな」と大声で笑い、友人女性2人と訪れた地元・城東区に住む20代女性は「まるでニューヨークのハーレムみたい。京橋の街に癒やしを与えてくれている感じ」とワイン片手に耳を傾けていた。

 メーンステージのすぐそばにある洋食居酒屋「このみ」はトイレを無償で提供。炭焼きワイン店「Sava」はテーブルを外に出してオープンテラス風にあしらった。豚屋頑五郎店長の飯端靖至さんは「(こうした試みは)街の活性化に大変いいこと。多くの人でにぎわう街になってほしい」とうれしそうに話す。

 出演したボーカリストの足立学さん(42)は、この日初めて京橋を訪れた。「京橋は人に関心・興味がある街だと感じた。道行く人たちが嫌そうな顔をせずに歌に耳を傾けてくれた。街が受け入れてくれた感じがする。また歌いたい」と満足そうに振り返った。

 2007年1月に、商店街の近くのボーリング場が入ったレジャー施設が閉館して以来、昼間の人通りは激減している同エリア。商店街の真ん中に位置する「元気モン広場」の有効利用は、商店街にとっても大きな課題となっている。

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