玉造の多目的スペース「KITSUTSUKI(キツツキ)」(大阪市東成区東小橋1)で10月19日、ライターの櫻井一哉さんによる写真展「Sign/夜の底」が始まった。
同スペースは2004(平成16)年10月にオープン。「空間を変えること」をコンセプトに、アート展の開催や飲食の提供など、利用客のニーズに合わせたスタイルで営業を続けている。店主の國吉誉(ほまれ)さんは「今回は近隣のバーの店主から紹介を受けたことがきっかけで、櫻井さんの写真展を企画した」と話す。写真展と共にバーとしても営業する。
会場には、櫻井さんが日常の中でふと気に留めた光景を切り取った写真作品33点を展示。櫻井さんは7年前に発達障害の傾向があると診断され、「生活していくために自分の強みを生かさなくては」と悩み模索する中、仕事仲間から「櫻井さんの写真が良い」と背中を押されたことで、自身が日常生活でふと気に留めた景色を意識的に撮影するようになったという。7月に開催された全国公募「視点」で優秀賞を受賞したことが大きな弾みとなり、今回初めての個展開催に踏み切った。櫻井さんは「まだ過渡期な自分でも写真展を開ける場所があるのは本当にありがたい」と話す。
國吉さんは「普段なら見過ごしてしまいそうなものが、櫻井さんを通すと凄く印象に残る絵になる。特に少し寂しさを感じるものや何気ない風景の作品に早朝の澄んだ空気のような1日が始まる高揚感のようなものを感じる」と評し、「新たな空間が生まれることでさらに多くの人がつながってほしい。ぜひ気軽に足を運んでもらえたら」と呼びかける。
開催時間は16時~23時。日曜定休。入場無料、ワンドリンクオーダー制。今月31日まで。