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「大阪の米騒動と方面委員の誕生」 大阪歴史博物館で特別展

「大阪米騒動図」(1918年)大阪市史編さん所蔵。米騒動時に現在の住之江区で行われた米の廉売の様子を描いた作品

「大阪米騒動図」(1918年)大阪市史編さん所蔵。米騒動時に現在の住之江区で行われた米の廉売の様子を描いた作品

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 大阪歴史博物館(大阪市中央区大手前4)で特別展「100周年記念 大阪の米騒動と方面委員の誕生」が開催されている。

方面委員の設置を市民へ周知するため掲示・配布されたもの

 同展は、米騒動発生と方面委員創設から100年にあたり、大阪で方面委員が創設された歴史的意義を明らかにするために開催する。

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 1918(大正7)年に米価の急騰で困窮した民衆が米屋などを襲撃する米騒動が全国で発生。大阪で同年10月「大阪府方面委員制度」が創設。生活困窮者を救済しようと、無給で仕事をする「方面委員」(現在の民生委員)が設置された。「方面委員の仕事は、貧困や働きたくても働けない人にお金や薬を渡していた。今でいう生活保護」と、同展展示担当の飯田直樹さん。

 展示資料数は約340点。米騒動前から事業を始めていたさまざまな社会事業施設の活動について、方面委員制度との違いを意識しながら紹介し、大阪での米騒動の発生から収束までの過程を時期や場所などに注目した資料を展示。創設期方面委員による活動の実態について公文書や方面委員の遺品などから明らかにする。

 飯田さんは「米騒動の経緯や、大阪から全国制度まで発展した方面委員制度がどう生まれたのか、当時の大阪の人々の暮らしなど理解してもらえると思う」と話す。

 開館時間は9時30分~17時。会期中の金曜日は20時まで。火曜休館。観覧料は、大人=900円、高校生・大学生=700円。常設展との共通券は、大人=1,410円、高校生・大学生=1,030円ほか。中学生以下、大阪市内在住の65歳以上(要証明書提示)、障害者手帳などを持った人(介護者1名含む)は無料12月3日まで。

 11月3日14時~16時には「大阪における社会事業の成立と方面委員」講演会を開催。11月23日14時~16時30分には「橋のない川 第二部」映画会、11月4日14時~14時30分と11月30日18時30分~19時には学芸員の飯田さんによる展示会の解説を予定。講演会と映画会は参加費300円(特別展観覧券または半券提示で無料)。展示解説は無料(特別展観覧券が必要)。