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芦田愛菜さん初主演映画「円卓」公開へ-大阪民放テレビ5局が共同製作

映画「円卓」より。主役の芦田愛菜さんはじめ、出演者のほとんどが関西出身者
(c)2014「円卓」製作委員会

映画「円卓」より。主役の芦田愛菜さんはじめ、出演者のほとんどが関西出身者 (c)2014「円卓」製作委員会

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 大阪の民放テレビ局5局が共同製作した映画「円卓~こっこ、ひと夏のイマジン」が6月21日、全国で公開される。幹事社は讀賣テレビ(大阪市中央区城見2)。

主役の芦田愛菜さんはじめ出演者はほとんど関西人

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 同作品はイランで生まれエジプト、大阪で育った作家・西加奈子さんの同名小説の映画化。「世界の中心で愛をさけぶ」などで知られる行定勲さんが監督を務める。大阪の狭い団地に8人で暮らす芦田愛菜さん演じる主人公「こっこ」は、にぎやかな家族に囲まれながら「孤独」に憧れる小学3年生。そんなこっこに訪れるひと夏の事件を核にストーリーは展開。相手の立場を想像する「イマジン」がテーマとなっている。

 出演者は、兵庫県出身の芦田さんのほか、ほとんどが関西出身の役者。「円卓」で交わされる関西弁の応酬も見どころの一つ。ロケ地もとことん大阪にこだわり、製作者の世界観で作り上げた「大阪」が舞台となっているという。

 製作したのは、毎日放送(MBS)、朝日放送(ABC)、テレビ大阪(TVO)、関西テレビ(KTV)、讀賣テレビ(YTV)の5局。日頃し烈な視聴率競争を繰り広げるテレビ局が勢ぞろいで取り組んだ。「もめなかったのは主役を決めることくらい」と苦笑いするのは、今回のプロジェクトを企画した讀賣テレビの藤門浩之さん(53)。映画ビジネスに対する考え方は各局まちまちで、ましてや映像にこだわりの強いテレビ局をまとめるのは相当な苦労が伴ったようだ。

 公開に当たり各局社長は次のようにコメントしている。「5局が力を合わせて映画発祥の地・関西から全国へ発信できてうれしい」(テレビ大阪・立岩文夫社長)、「在阪局のクリエーターたちがぶつかり合う場を映画に求めるのは自然な流れ」(関西テレビ・福井澄郎社長)、「映画製作のノウハウがそのまま各局の番組作りにもつながるのでは」(毎日放送・河内一友社長)、「5局が協力することで文化の多元性を深めることにつながり意義がある」(讀賣テレビ・望月規夫社長)、「関西の存在感を全国に知らしめるという意味でも成果が楽しみ」(朝日放送・脇阪聰史社長)。

 「大人も子どもも楽しめる映画。自分自身を振り返るように見てもらえたら」と藤門さん。21日には東京で、22日には梅田、なんばの映画館で、行定監督、芦田さん、各局アナウンサーらによる舞台あいさつが行われる。詳しくはホームページで確認できる。

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