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春の風物詩・造幣局「桜の通り抜け」、開門前に2800人

花見客を魅了する造幣局の桜

花見客を魅了する造幣局の桜

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 大阪造幣局(大阪市北区天満1)で4月17日、大阪の春の風物詩として知られる「桜の通り抜け」が始まった。

開門前から2800人で賑わう

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 大阪では朝から気温が上がり絶好の花見日和となった同日、開門の10時には2800人もの花見客が列を作った。「今年は天気もよく例年に比べ出足が早い」(広報担当者)というこの日12時には、入場者数はすでに2万6600人に上っているという。

 「桜の通り抜け」は1883(明治16)年、当時の遠藤謹助局長の「局員だけでなく、大阪市民の皆さんと花見と楽しもうではないか」との発案で始まった。一般開放されるのは今日から1週間。造幣局南門から北門にかけての全長560メートルで、天満橋側から桜宮橋に向かっての一方通行となっている。

 造幣局の桜は「関山(かんざん)」や「楊貴妃(ようきひ)」などの八重桜が主。今年は12~15枚の淡紅色の花弁を付ける「松前薄紅九重(まつまえうすべにここのえ)」を新たに加えた129品種、354本の桜が通りを彩る。同局以外ではめったに見られない珍種も多く、毎年選ばれる「今年の花」の「コデマリ」もその一つ。多数の花が枝の先に密集して咲き、花が小さい手まりのように咲くことから名付けられた「コデマリ」は現在、ちょうど見頃を迎えている。

 「遅咲きの八重桜が多いので全体としてはまだ三分咲き。週末には見頃を迎えるのでは」と広報担当者。昨年は東日本大震災を受けて自粛したライトアップは、今年は21時まで行う。通り抜けの通路には、昨年に引き続き被災地を支援するための募金箱を設置する。

 開催時間は10時~21時(土曜・日曜は9時~)。今月23日まで。

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