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「ひらパー菊人形きっぷ」販売開始-JR西日本と京阪電車が連携

大菊人形「寺田屋とお龍」場面

大菊人形「寺田屋とお龍」場面

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 10月9日から5年ぶりに復活する「ひらかた大菊人形」に合わせ、京阪電気鉄道(大阪市中央区大手前1)はJR西日本と連携し、「ひらパー菊人形きっぷ」の販売を開始した。

「菊師」による菊人形の制作風景

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 同きっぷの内容は、京阪電車の京橋駅から会場となる遊園地「ひらかたパーク」のある枚方公園駅の往復乗車券と、同遊園地入園料および菊人形観覧料が含まれる「京阪菊人形往復きっぷ」に、さらにJRの駅を起点とする利用者のために出発駅からJR自由周遊区間までの往復、JR自由周遊区間をセットにしたもの。たとえば三宮から出発する利用者は、通常料金では3,420円のところ同きっぷを利用すると2,300円となる。「JR沿線に住む方にもひらかた大菊人形に足を運びやすいように企画した」(JR西日本・広報部)という。

 今年開業100周年を迎え様々なイベントを展開する京阪電車。「ひらかた大菊人形」の歴史も同じく100年前にさかのぼる。1910年の京阪電車大阪・天満橋―京都・五条間の開通を記念し、寝屋川市で開かれた菊人形展がはじまり。ほぼ毎年開催され、秋の風物詩として親しまれてきたが、職人・菊師の高齢化や後継者不足から、2005年に惜しまれながらもその幕を下ろした。

 だが、「伝統芸能の火を消さないように」と、菊師とひらかたパークの従業員数名によりオータムフラワーガーデンショーの一画で5体ほどの展示が続けられ、今回の開催へとつながった。「全国的に有名な菊人形展をまたやれることになり、うれしく誇りに思う」と菊師・平野貞夫さん(81)は5年ぶりの開催について笑顔で話す。NHK大河ドラマ「龍馬伝」をテーマにした展示は、人形27体、1万2千株の菊が使われている。

 「ひらぱー菊人形きっぷ」はJR神戸線・山陽本線の三ノ宮駅から播州赤穂駅間、JR阪和線・きのくに線の熊取駅から箕島駅間で、11月28日まで販売している。

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