京阪電車の「おりひめ号」「ひこぼし号」、年に一度「七夕」で出会い

通常は出会うことのない「おりひめ号」と「ひこぼし号」が、年に一度、七夕の日に出会う

通常は出会うことのない「おりひめ号」と「ひこぼし号」が、年に一度、七夕の日に出会う

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 京阪電鉄は、7月7日、京阪電車交野線を走る臨時列車に「おりひめ」、定期列車に「ひこぼし」の特製ヘッドマークを掲出し、「おりひめ号」と「ひこぼし号」が七夕に出会う「おりひめとひこぼしの出逢い」を行う。

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 「おりひめ号」と「ひこぼし号」は2003年、交野線・大阪間の直通電車運行に伴い、七夕伝説で有名な星のまち、枚方・交野にちなんだ愛称としてその名がついた列車。通常、この列車の運行はそれぞれ朝のラッシュ時と深夜時間運行のため出会うことはない。

 大阪府の枚方・交野一帯には七夕にまつわる場所が多い。交野市の中心から枚方市を通って淀川にそそぐ「天野川」。その東側に織姫が祭られている「機物神社」、西側には彦星を表わす「牽牛石」が現存。さらに、京阪交野市駅徒歩5分の場所には織姫と彦星が年に一度出会うという「逢合橋(あいあいばし)」も。こうしたことから、この一帯が「七夕伝説発祥の地」として語り継がれている。

 7日、おりひめ号は17時11分に「枚方市駅」を出発し、同23分に「私市駅」に到着。おりひめ号が同駅に2時間停車している間に、定期列車ひこぼし号と3回出会う。出会う時間は、17時41分 、18時21分、19時1分で、それぞれ約5分間。同駅では危険防止のため、三脚や脚立を使用しての撮影を禁止し、混雑状況によっては私市駅への入場を制限する場合もあるという。

 同企画は2004年から実施しており、今年で6回目を迎える。「交野線沿線には七夕伝説ゆかりの地にふさわしい名称を持つスポットが、まさに星くずのように散らばっている。エリアを貫く『天野川(あまのがわ)』に架かる『逢合橋(あいあいばし)』には、七夕の夜、織姫と彦星が出会い愛し合うという実にロマンチックなエピソードが残っている。そんな『七夕』ゆかりの地をPRしていくために毎年このような企画を実施している」(経営統括室広報宣伝担当・三石廣介さん)。

 同時期、私市駅周辺で「天の川七夕まつり 2009」も開催されることから、それに合わせて同駅で「おりひめ号」と「ひこぼし号」の企画を実施。「周辺の人や乗客の皆さまからは、これらの七夕イベント全体を通して『季節を感じることができる』と好評を得ている」と三石さん。同日、「京阪のる人、おけいはん。」のイメージキャラクター・神農幸(じんのさち)さんも浴衣姿で登場し、七夕ムードを盛り上げる。

 1日からは駅構内に設置したササに、願い事を書いた短冊を利用客ら飾り付ける「七夕Station 2009」も行っている。「京阪の駅へお越しいただき、一年に一度の七夕を思い出に残るものにしていただければ」(同)。

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