都島本通にベーカリーショップ-神戸屋定年退職後、個人でオープン

神戸屋での40年を糧に、毎朝4時から工房に入る店主の佐藤さん。混じりっけのないシンプルなパンが自慢

神戸屋での40年を糧に、毎朝4時から工房に入る店主の佐藤さん。混じりっけのないシンプルなパンが自慢

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 都島本通り沿いに10月27日、手作りパンの店「BOULANGERIE Sato(ブーランジェリー・サトウ)」(大阪市都島区都島本通3、TEL 06-6921-3355)がオープンした。

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 店舗面積は17坪。奥の工房でパンを作る様子が売り場から間近に見えるようになっている店内が特徴。粉からすべて手作りという自家製パンは、無駄な材料を一切入れない「混じりっけのない」味が特徴。スタンダードな「メロンパン」(120円)や自家製のカスタードクリームを使用した「クリームパン」(120円)のほか、ドイツパンの「ジャーマン」(240円)や100%国産小麦を使用した「角食パン」(270円)、沖縄のしまうたベーコンをフランスパンで挟み込んだ「ベーコンフランス」(170円)など常時約32種類の焼きたてパンをそろえる。また1枚30円の「本日限定のシナモンパイ」も「人気」という。客単価は500~600円。

 同店は、店主の佐藤哲二さん(60)が40年間勤務した「神戸屋」を3月に定年退職後、個人で開いた。「本社工場でパンを作る以外にも、『神戸屋レストラン』で20数年ほどキッチンとパンの展開に携わった。40年のパン人生を生かそうと思い、50歳を過ぎたあたりから定年退職したらパン屋を開こうと考えていた」(佐藤さん)と振り返る。当初、茨木や高槻などで店舗を探していたというが「都島本通沿いにはパン屋がない」という情報を得て、元々居酒屋だったこの場所を改装。商品も佐藤さんがすべて一から考えた。「オープンから1カ月たった今、次第にお客さんも定着してきた。その分商品ももっと考えて、飽きのこないようにいろいろ提案していきたい」と意欲をみせる。

 毎日朝4時に工房に入りパンの仕込みを始める佐藤さん。「材料からじっくり吟味し商品構成も自分で決めるので、やはり会社勤めのころとは全然違う。今は妻と息子の3人だけでやっているので手が回らないこともあるが、まだまだ作りたいパンがたくさんある。スタッフがあと1人でも入ったら、商品をもっと増やしたい」とも。クリスマス用にドイツの伝統的なクリスマス焼菓子「シュトーレン」を販売予定。「フルーツをふんだんに取り入れたシュトーレンを置く予定。小さめのサイズを千円程度で提供したい」(同)。

 営業時間は8時~20時。月曜定休。

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