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城東区のニューボーンフォト専門店が開業4年 「日本の新たな文化に」

籠に収まる生後間もない赤ちゃん

籠に収まる生後間もない赤ちゃん

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 生後約3週間までの新生児を出張で撮影する「ニューボーンフォト」専門の「Photo Boo(フォトブー)」(大阪市城東区中央5、TEL 090-1599-1235)が、開業から4年目を迎える。

「フォトブー」代表の柴田久子さん

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 ニューボーンフォトとは、赤ちゃんの体が特に柔らかい状態の中、胎内にいる時のようなポーズをするなど、その時でしか撮影できない一瞬をカメラに収め、記録に残すもの。小さな愛らしい貴重な姿を残す文化は、欧米では一般化しており、日本でも近年聞かれるようになってきた。

 2016(平成28)年8月に開業した同店。今年の春には、新型コロナウイルスの影響で、予約が例年の半分ほどに減少、休業も余儀なくされたが、5月7日よりコロナ対策を徹底させ、営業を再開した。カメラマン兼代表の柴田久子さん(49)は、日本ニューボーンフォト協会理事長も務める。写真撮影のセミナー講師なども務め、今まで1000人以上の赤ちゃんを撮影してきた。自身も10歳と14歳の娘を育て「大の子ども好き」と言う。

 柴田さんは、週2回大阪市の小学校の非常勤教員もしながら、プロのカメラマンとして二足のわらじを履いているが、現在に至るまでは平坦な道のりではなかった。不妊治療を続けるも離婚、再婚して待望の赤ちゃんに恵まれた際は、「産後1カ月は自宅にこもり、涙が止まらないなど気持ちが滅入ってしまった」と自身の体験を語る。「そんな経験を生かし、母親に寄り添うカメラマンでいたい」と話す。

 開業から4年。依頼者から「『大変な時期だけど、撮影を通してやっと我が子がかわいく思えた』などの感謝の言葉をもらえることが何よりもうれしい」と柴田さん。「ニューボーンフォトの認知度はまだまだ。日本の文化として当たり前の行事のように、浸透させていきたい」と意気込む。

 料金は、自宅や病院など出張し200カット以上撮影する「ナチュラルプラン」(1万5,000円)と、背景を変えたり衣装を貸し出すなどして400カット以上撮影する「デラックスプラン」(2万5,000円)がある。共に、土曜・日曜・祝日は、3,000円追加料金がかかり、大阪府・京都・兵庫県・奈良県の実費のみで出張が可能。

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