大阪市鶴見区のパン製造販売店「ダンクブロート」(大阪市鶴見区横堤5)が「SDGs食パン三宝」を開発した。7月28日の一日限り販売する。
「SDGs食パン三宝」は、完全予約制にすることで廃棄ロスと従業員の過重労働を防ぎ、外国産の小麦を国産に変えることで輸入に関わるCO2排出量を削減。包装には紙袋を使い環境にも優しい食パンだという。開発した吉村貫(とおる)さん(35)は「SDGsのコンセプトに賛同し『社会を良い方向に変える』ことに加えて、『最高の味』『自分たちも幸せになれる』という3つの宝を商品名に込めた」と語る。
SDGsとは、国連が2015年に定めた持続可能な開発目標の略称。「貧困をなくす」や「飢餓をゼロに」など、世界平和を実現するための17個の開発目標が設定されている。今回の企画は、社会貢献事業に取り組むNPO法人「みらくる」(諸口3)が、同店に持ち掛け共同で取り組んだ。食パンが1つ売れると途上国に給食1食が寄付される。
吉村さんはSDGs食パン三宝を完成させるのに、2カ月間試行錯誤を重ねた。国産の小麦の甘さを引き出すために低温発酵し、蜂蜜を加え独自の製法で仕上げる。「日本人の口に合う国産の麦で作った食パンを多くの人に食べてもらいたい」と意気込む。
価格は2斤税抜き800円。マイバッグ持参で10円引き。購入するには今月24日までに予約が必要。