大阪歴史博物館(大阪市中央区大手前4)で8月30日から、特集展示「新発見!なにわの考古学2017」が開催されている。
同展では昨年に大阪文化財研究所が行った大阪市内の遺跡発掘調査の成果を、約300点の出土資料や発掘現場の写真パネルで紹介する。大坂城下町跡で見つかった古代の銭で、796年に日本で鋳造発行された「隆平永宝」(りゅうへいえいほう)、中国で959年に鋳造された銭「唐国通宝」(とうこくつうほう)や、江戸時代に根付や印鑑などを作る角細工の材料である「スイギュウの角」など。
9月23日には講演会「大阪の歴史を掘る2017」、10月7日、11月4日には「展示解説」も行われる。同館の学芸員・李陽浩さんは「古代から近世まで大阪のいろんな遺跡を区ごとに分けて紹介をしている。大阪に広がっている遺跡をもっと知ってもらえたら」と意気込む。
開館時間は9時30分~17時。観覧料は、大人=600円、高校生・大学生=400円、中学生以下、大阪市内在住の65歳以上(要証明書提示)、障害者手帳などを持った人(介護者1人含む)は無料。火曜休館。11月13日まで。
「大阪の歴史を掘る2017」講演会は、9月23日13時受付開始、当日先着順250人。開催時間は13時30分~16時30分。参加費は500円。「展示解説」は10月7日、11月4日14時から30分程度。