大阪「咲くやこの花館」で希少植物2種が同時開花-スピード開花鑑賞会も

開花が始まった「フニーバオバブ」

開花が始まった「フニーバオバブ」

  • 0

  •  

 花博記念公園鶴見緑地の「咲くやこの花館」(大阪市鶴見区緑地公園2、TEL 06-6912-0055)で現在、希少植物「フニーバオバブ」と「ギンケンソウ」の開花鑑賞会が開かれている。

「ギンケンソウ」花アップ

[広告]

 日本国内でも同館でしか見ることができない「フニーバオバブ」と「ギンケンソウ」。「フニーバオバブ」は花が咲く状態になるまで50年、「ギンケンソウ」も数十年かかるといい、このほど両種が同時に開花するというまれな機会を迎え、同イベントの開催に至った。

 1990年から栽培を始めた「フニーバオバブ」。マダガスカルが原産で5メートルほどの樹高に成長する。同館では栽培開始から16年、4.6メートルまで成長し2006年に初めて花を咲かせた。今年は25個の蕾(つぼみ)を付け、今月7日には4つの花が咲いたという。同館館長の久山敦さんは「昨年は1つも花が咲かなかったので、その分今年は多く咲きそう」と話す。開花のスピードが速いのも特徴の1つ。緑のソーセージ状のつぼみの先端が日没後に割れ始め、「がく」や「雌しべ」が赤色、「花弁」と「雄しべ」が黄色の大きな花が咲く。完全に花が開くまで30分ほどと、目に見える速さで開花するのが見どころ。同館ではその開花の様子を鑑賞する会を企画するほか、ユーストリームでの映像公開も予定する。開花した花は翌日の昼過ぎにはしぼんでしまうという。

 ハワイ島の標高2100メートル以上のみに自生する固有植物の「ギンケンソウ」は現在、絶滅危惧種に指定されている。同館では4株栽培しているうちの1株が花を付けた。赤紫のヒマワリを小さくしたような花は1カ月ほど咲き続けるが、花が終わると枯れてしまう。見ごろは来週いっぱいだという。

 同館広報の松本直樹さんは「めったにない珍しい機会。ぜひこの機会に見に来てほしい」と話す。

 開館時間は10時~17時。鑑賞会の詳細はホームページで確認できる。

  • はてなブックマークに追加

京橋経済新聞VOTE

あなたのお住まいはどちらですか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース