京橋・かっぱ横町のちゃんこ鍋料理店「ちゃんこ両国」（大阪市都島区東野田3、TEL 06-6352-3177）で10月14日、京橋「みちのく柊」（東野田3）など2つの飲食店を経営する坂下幸則さん（60）の還暦祝いが行われた。

　18時過ぎ、貸し切り状態の同店に集まったのは、同じく京橋で飲食店を営む人々や坂下さんの懇意の常連客など、合わせて20人。主催者である「ちゃんこ両国」主人の檜森弘之さん（63）は、「3年前、わしの還暦のときは坂下さんが幹事でお祝いしてくれた。今回はそのお礼返しや」と、厨房から声高に語る。

　京橋の商店街では、還暦を迎えた店主を周辺の店主らが総出で祝賀会を開催するのが慣例。先月も新京橋商店街のミュージックバー「ハイ・ファイブ」（東野田5、TEL 06-6352-4656）でも還暦祝いが行われたばかり。同店長・の安西崇さん（34）は「商売敵というよりも、家族や親せきのような深い結びつき」とも。

　前日の13日にも商店街の人々による還暦祝いが明け方まで行われたが、坂下さんはその疲れをみじんも見せず、「多くの仲間たちに支えられてここまでやってこれた。京橋は人情でつながっている街やということを、訪れるお客さんにも伝えていきたい」と話す。

　21時からの2次会は、坂下さんが経営するクラブ「ニュー柊」（東野田3、TEL 06-6357-0122）に参加者を招きカラオケ大会を開催。日付が変わっても盛り上がりは続いた。