大阪最古の洋風建築「泉布観」夜間初公開-橋下知事・平松市長も来館

大阪最古の洋風建築公開-昭和31年(1956)、洋風建築としては全国に先駆けて国の重要文化財に指定された「泉布観」

大阪最古の洋風建築公開-昭和31年(1956)、洋風建築としては全国に先駆けて国の重要文化財に指定された「泉布観」

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「水都大阪2009」開催を記念して9月25日~28日の3日間、重要文化財「泉布観(せんぷかん)」(大阪市北区天満橋1)が特別公開された。造幣局と国道1号線を隔てて向かい合う同館は毎年春、「桜の通り抜け」開催期間中に公開されるが、夜間に公開されるのは今回が初めて。

光りと音の祭典により会場は幻想的な空間につつまれた(関連画像)

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泉布観は1871(明治4)年、造幣寮(現在の造幣局)の応接室として建設された現存する大阪最古の洋風建築。東京の「銀座煉瓦街」を設計したことで知られる英国人・ウォートリスが設計した。本格的な洋風な建物だが、屋根の部分は日本家屋風になっているのが特徴。「泉布観」は明治天皇により命名されたもので「泉布」は「貨幣」、「観」は「館」を意味する。明治時代には多くの皇族や外国からの要人を迎え入れた。1917(大正6)年に大阪市の管轄に移り、実科女学校の校舎の一部として利用されたこともあった。

敷地内では「泉布観特別公開『光と音で彩る文明開化』」と題し、隣接する旧桜ノ宮公会堂の正面玄関に幻想的なデジタルアート映像が音楽とともに投影され、今と昔が交錯した独特な雰囲気に包まれた。近くに住む三宅昭子さん(65)と松原純子さん(68)は、「泉布観には初めて来ました。なかなか見られないライトアップした様子がすごくきれい」。仕事帰りに訪れた田浦紀子さん(31)と川嵜千代さん(29)は近代建築物が好きでよくここを訪れるという。「凹凸が多い建物なのでライトアップで建物がより立体的に感じられてすてき」(川嵜さん)と言葉を弾ませた。

公開初日の25日夜、橋下大阪府知事と平松大阪市長も観覧に訪れた。市長が知事をハンマープレス機によるメダル作りを案内した後、2人で館内へ。橋本知事は「こんな歴史的建造物が(人の目に触れないのは)もったいない。今後もこのライトアップを続けてはどうか。府としても何か協力できないか検討してみたい」。平松市長は「電気代を調べて検討する。京橋の方から歩いて来たら一段と映える。外から写真を撮るだけで値打ちがある」と、それぞれコメントした。

明治初期の厳粛とした雰囲気を今に伝える「泉布観」。ライトアップが実現すれば造幣局、銀橋(桜ノ宮橋)、桜ノ宮公園と一帯となった観光エリアに広がりと厚みができる。それを待ち望むかのように大川対岸の京橋のネオンが輝いている。

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