「水都大阪2009」の会場である八軒家浜(大阪市中央区天満橋京町1)に8月22日から展示されている巨大アヒルのオブジェが9月27日で見納めとなる。
今回の展示は、千島土地(大阪市西区)が主催する地域創生・社会貢献事業の一環。「『水都大阪2009』で水辺の魅力を最大限に生かすことができるこの作品を会場内に設置することで、作品を日本で広く紹介することを目的に開催した」(担当の中嶋敬幸さん)という。
2007年よりオランダ、フランス、ブラジルと世界中に浮かべられてきたという「ラバーダック」。日本での展示は今回が初めて。大きさは高さ9.5メートル、幅9.5メートル、長さ11メートル。その巨大さと愛らしさ、人の目を引かずにいられない存在感で現在八軒家浜の名物キャラクターになっている。
「ラバーダック」はオランダの若手アーティスト、F・ホフマンさんの作品。ホフマンさんは、公共空間で巨大な作品を展示する活動を継続的に行っているアーティストで、今回展示もその活動の一つだという。
「ラバーダック」の今後について、中嶋さんは「ホフマンさんとは今後、日本各地での誘致があれば内容を吟味し、検討することを話し合っている。一方、大阪では関係者や来訪者から『大阪のシンボルにしては』との話もあり、今後のイベントなどでの展示についても検討する予定」と話す。
「ラバーダック」は10月3日16時から翌4日朝5時まで、住之江区北加賀屋の名村造船所跡地で開催されるNAMURA ART MEETINGでも展示予定(要入場料)。「八軒家浜より、より近い距離で見ることができる」という。