「イオン化粧品 シアターBRAVA!」(大阪市中央区城見1、TEL 06-6946-2260)で音楽劇「見下ろしてごらん、夜の町を。」を上演する「劇団東京ヴォードヴィルショー」主宰の佐藤B作さんが12月8日、毎日放送本社で記者会見を行った。
同作品は、同劇団の結成35周年公演で、フォーク歌手になりたかったサラリーマンが、定年間近に会社を辞めてライブハウスを経営しようとするドタバタを描く。中島淳彦さん作・演出。出演は佐藤さんをはじめ、佐渡稔さん、あめくみちこさんのほか、海援隊の千葉和臣さん、演歌歌手の谷本和美さん、アコーディオン奏者の園田容子さんなどが客演で加わる。
5月に胃がんの手術をしたという佐藤さんは「体調は大丈夫。胃がんを宣告された時、死を意識した時に、やりたい戯曲はと考え、新しい喜劇をやりたいと思い、今回の舞台につながった」と話し始めた。
「再発や転移といったニュースには今もドキッとする。中島さんは『あて書き』作家なので、せりふなんだか分からないような、そんなせりふ言わせんなよ、お前ずるいなっていうせりふもあってけいこは辛かった。そのシーンが今、一番できていないと思う」(同)と取材陣を笑わせる一幕も。
さらに佐藤さんは「劇団を挙げて8月からギターのけいこを始めている。大学生のころからモテたいからギターをやっていたが、最近の若い人はやらないみたいで、最初はどうなることかと思った。今回18曲中の3曲を歌うが、初めてけいこ場で歌った時は恥ずかしくて、すぐに中島さんに短くしてとお願いした。今はひとりせりふに節が付いたと思えば歌える。アルペジオで弾くんですよ、ドキドキしている、貴重な体験」と笑顔を見せた。
「来年は還暦なので、主人公が青春時代に熱く燃えたフォークソングとともに、還暦前の人生を楽しみたいという気持ちは分かる。同年代はもちろん、このまま人生終わらせないで何かやろうよ、青春時代に燃えたようなことをやろうよ、若い人にも夢は捨てないでという気持ちはある」(同)とも。
開演時間は、3月4日=19時~、5日=14時~。料金は、一般指定席=7,500円、学生席=3,500円。