京橋の料理店「一心一会」が31周年-夫婦二人三脚、親子2代の利用も

今月18日で31年を迎えた「一心一会」。主人の服部さん(左)と俊恵さん(右)が笑顔で出迎えてくれる

今月18日で31年を迎えた「一心一会」。主人の服部さん(左)と俊恵さん(右)が笑顔で出迎えてくれる

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 京橋中央商店街近くのすし・一品料理店「一心一会(いちごいちえ)」(大阪市都島区都島南通2、TEL 06-6925-7918)が11月18日、31周年を迎えた。

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 カウンター8席、テーブル席(8席)と10人用の個室を設ける17坪の同店。すしメニュー(「しめ鯖」400円、「穴子」600円、「うに」800円、「牛肉」400円)など常時約20種)を中心に「明太子入りだし巻き」(700円)、「白身魚チーズフライ」(800円)などの一品料理や「天丼」(800円)、「雑炊」(800円)など丼ものまで幅広く用意し、常連客にも飽きのこないメニューを展開している。客単価は4,000円。

 同店は1977年(昭和52年)、主人の服部邦雄さんが修業時代に世話になった店の屋号「寿し一」をそのまま継承しオープン。以来、夫婦二人三脚で切り盛りしてきた。今から3年半前に、すし以外にも創作メニューを多彩に取り入れるようになり、現在の店名「一心一会」としてリニューアルした。リニューアル後は、常連客以外に若いカップルなどの利用も目立つようになってきた。

 「31年前のオープン当時は隣の商店街にもアーケードがなく、げた屋さんなど昔ながらの古い店が立ち並んでいた。夜になると、裏通りのこの辺は目の前に市営住宅があるだけ。真っ暗で何もなかった」と女将の俊恵さん。「最初は、京橋という土地柄か駅前や商店街はいろんな店が入り乱れていてすごい街だと思った。お客さんもいろんなタイプがいて最初は困惑もしたが、みんな人としてのぬくもりがあった。当時まだ小さかった息子の面倒をお客さんが見てくれたりもした」(同)と振り返る。主人の服部さんは「31年もやっているとお客さんと友だちになる。今まで知らなかった人と家族ぐるみの付き合いになるのがうれしい」と話す。オープン当初からの客はもちろん、今ではジュニア世代の利用も増えるなど世代を超えてさまざまな層が利用。「うちは1人用のチゲ鍋や寄せ鍋なども用意していて、これが独身客からも人気」(服部さん)。

 周辺にさまざまな店が増え時代の流れが著しく変化する中、31年間続いた理由を「気付けば時間がたっていたという感じ。店を大きくするよりも自分たちの目が届く範囲で常に見ておきたいという主人の性格もあり、この1店を大切にしてきたからだと思う」と俊恵さん。服部さんは「妻がいたからやってこられた(笑)」と答える。

 「今は商店街も大きく変わり、昔と比べたら京橋の街もきれいで活気があると思う。長いアーケードもできて雨の日でも来ていただきやすくなったし、店までの道の説明もしやすい」(俊恵さん)。「何年ブランクがあってもフラッと戻ってきてくれるお客さんや、10年ぶりくらいの方が恐る恐る入ってきて、変わらぬ顔を見てホッとして下さるなど、長くやっているからこそ味わえるうれしさもある。これからも主人が健康でいてくれて、頑張れるだけ頑張っていければ」(同)と意欲をみせる。

 営業時間は18時~翌2時(土曜・祝日は24時まで)。売り切れ次第終了。日曜定休。

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