京橋の映像制作会社「ダイメディア」(大阪市城東区新喜多1)所属のディレクター澤田真優さん(26)が、「ATP上方番組大賞」の新人賞を受賞した。
関西の制作プロダクションが番組などの中から優れた作品を表彰する賞。10回目となる授賞式が1月24日、ABCホール(福島区)で行われ、朝日放送テレビの柴田博アナウンサーと関西テレビ放送の高橋真理恵アナウンサーが司会を務めた。
澤田さんが制作した「長田の復興支えた『ワダカン』記録から見えた思い」は、阪神・淡路大震災からの復興に尽力した和田幹司さんの足跡を取材した特集。昨年1月、「かんさい情報ネットten.」(読売テレビ)で放送された。神戸市出身の澤田さんは「和田さんが残した写真や手記から人のつながりの大切さを伝えたかった」と話す。
新人賞には他3作品が選ばれ、最優秀新人賞にはソーシャルディスタンスを逆手にとった演出の「ノビシロ社長サミット」(メディアプルポ制作、関西テレビ)が輝いた。
優秀賞には、死刑囚の子として生きる男性を追ったドキュメンタリー「黒い龍」(フリーフォームカンパニー、ユーチューブ配信)など7作品が選ばれた。グランプリに選ばれたのは、顔は隠し、住んでいる家だけを見て男女のマッチングを行う企画の「マッチングハウス」(メディアプルポ制作)で、関西テレビで放送された。