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JR京橋駅で空襲被災者慰霊祭 「今こそ意識と決意で語り繋ぐ」

京橋駅南口に特設された祭壇に手を合わせる人たち

京橋駅南口に特設された祭壇に手を合わせる人たち

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 JR京橋駅南口(大阪市城東区新喜多1)で14日、第68回京橋駅空襲被災者慰霊祭が行われた。

あいさつする京橋駅・梅澤浩二駅長

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 1945年(昭和20)8月14日12時30分頃、大阪環状線天王寺行き電車と大阪行き電車が京橋駅に進入した時、現在の環状線ホーム、片町線ホームなどに4個の1トン爆弾が落とされた。京橋駅は一瞬で焦土と化し瓦礫(がれき)の山に埋まる死体、幼子を抱きかかえるようにして無言の死を遂げた母子、飛び散る手足や肉片、断末魔の叫びが飛び交う生き地獄となったという。

 慰霊祭は午前11時、JR京橋駅・梅澤浩二駅長の「ウクライナでの戦況を鑑み、今こそ一人一人がこれまで以上の意識と決意で戦争の悲惨さを語り繋いでいく必要がある」というあいさつから始まった。3年前から法要を務める妙見閣寺の松井英光住職は「この情勢での法要を担う重みを痛感する。戦争の悲惨さを今一度我々の記憶に入れてそれを伝えていくことが亡くなった方々への供養となる」と話した。

 この日は約200人が参列。京橋駅付近に住む平井光恵さん(70)は、「この地に引っ越してきて30年以上通い続けている。犠牲になった方々が築いた礎のもとに今の自分があると感じている」。岸和田から訪れた近畿大学3回生の中島秀太さん(21)は「飲食店が多く楽しそうな京橋でこのような被害があったとは知らなかった。翌日戦争が終わったと思うと言葉が出ない」と言葉をかみしめた。

 慰霊祭は来年も8月14日11時に京橋駅南口で行われる予定。

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