バイスタンダー(救命現場に居合わせた人)による人命救助の心得を学ぶ講座が9月9日、大阪ビジネスパークのコワーキングスペース「OBPアカデミア」(大阪市中央区城見2、TEL 06-6360-9555)で開催された。
「救急の日」にちなんで開催された同講座。講師は10回以上救命現場に居合わせた経験を持つバイスタンダーのすがわらえみさん(38)。リアルな体験談を基に、応急処置後に感じるストレスや、サポート体制などについて紹介した。
オンラインでの受講も可能で、近畿圏外からも多くの参加者がすがわらさんの話に耳を傾けた。自らも救命講習の指導を行っているという浦井英信さん(18)は「バイスタンダーのサポートがいかに大切か、実体験を基にした話で知ることができとても勉強になった」。オンラインで参加した美容師の山田麻理さん(37)は「実際に救命現場に遭遇したことは一度もなく自分がどう行動できるか想像がつかなかったが、これからは少しでも力になれることを考え勇気を出して一歩を踏み出したい」と話した。
すがわらさんは「これまでバイスタンダーの話をメインに伝える機会はなかなか無かったが今回の講座で少しでも知っていただくことができた。これからも自分の経験談を多くの方と共有し、『いざ』という時の手助けになれたら」と意気込む。