大阪マラソン組織委員会は12日、新型コロナウイルスの影響を踏まえ、11月29日に開催予定だった「第10回大阪マラソン」を中止すると発表した。中止は2011年の開始以来初めて。
3万人以上のランナーが走り、100万人以上の観客を迎え、1万人のボランティアで運営する国内最大規模の大会。組織委は緊急事態宣言を受け、参加申し込みの受け付けを延期し、実施を検討してきたが、感染予防策や安全が十分に確保できないと判断した。
京橋の居酒屋で盛り上がって結成されたランナーグループ「京橋会」のメンバーで城東区在住の野田啓美さん(50)は、「今年は殆ど中止と思っていたので、やっぱりと思ったが、実際に中止と聞くと残念」。同会で城東区在住の福原和彦さん(53)は「大会がないと走るモチベーションを保つのが大変。高校1年生の息子と走って(モチベーションを)上げる」と話す。
大会組織委員会は「新型コロナウイルス感染症の収束を祈ると共に、次回大会がより良い大会となるよう取り組んでいく」とコメントした。