大阪城公園(大阪市中央区大阪城3)が現在、紅葉シーズン真っただ中を迎えている。
大阪城パークマネジメント共同事業体緑地管理部門の菅野浩一さん(52)は「今年は11月に入り急に朝晩と日中の寒暖差が激しくなったので、例年よりもはっきりと鮮やかできれいに色付いている」と話す。菅野さんは公園内約3万本の樹木を管理し、2015(平成27)年から日々園内の植物の撮影、記録などを行っている。
菅野さんお薦めの定番撮影スポットは、天守閣から程近い日本庭園で見られる水面に映る天守閣と紅葉、天守閣前本丸広場にそびえ立つ樹齢約300年の大イチョウ、公園東側園路に約1キロ続く黄金のイチョウ並木と園内を走るロードトレインとのコラボレーション。
穴場の撮影スポットとしては、大阪城公園駅から天守閣に向かう際に通る青屋門近くの落ち葉で作られた「WELCOME TO OSAKA」の文字。地元ボランティアが、外国人観光客のために毎朝掃き掃除をしながら作っているという。人目につきにくい隠し曲輪(くるわ)でひときわ目立つ真っ赤なカイの木もお薦めで、内堀沿いのこま犬の石像がある場所も天守閣と紅葉を楽しめるという。
菅野さんは「人が少なく、太陽の日差しがきれいな朝に撮影するのがお薦め。自分だけのすてきな撮影スポットを探してほしい」と話す。紅葉の見頃は12月上旬まで。