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鴫野の古民家にアンティーク雑貨店 米買い付け品を一手間加え販売

閑静な住宅街に誕生したアンティーク雑貨店

閑静な住宅街に誕生したアンティーク雑貨店

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 アンティーク・ビンテージ雑貨とアメリカの中古靴を取り扱う「ODDMENT STORE(オッドメントストア)」(大阪市城東区鴫野東1)がオープンから1カ月を迎えた。

靴をブラッシングする谷口さん

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 店に並ぶ品は全て店主がアメリカで買い付けたもの。1978年発売の「Florsheim Kenmoor」(1万3,800円)などの中古靴のほか、1950年代の「Russel Wright Cup」(2,500円)などの食器類も。オープン前に約2週間かけてサンフランシスコとシカゴをレンタカーで回ったという。「なるべく足を使って状態の良い靴や雑貨を仕入れている」と話すのは店主・谷口礼二さん(38)。交通量の多い都会や動物が飛び出してくる田舎道など運転に苦労しながらも、6千~7千キロを移動したという。

 仕入れた商品に一手間加えて販売するのが谷口さんのこだわり。仕入れた靴は、以前アメリカ靴の修理をして経験を生かしブラッシングなどの手入れを行う。昔のマップやパンフレットは、その時代の雰囲気を残すため、現地で時代に合わせた額縁を手に入れて、一つの商品に作り変えるという。

 店のインテリアにこだわりたいという理由から、古民家での開業を希望していたという谷口さん。「鴫野に多く残る古民家は、建物を支える梁(はり)や電線を固定する碍子(がいし)などが作られた当時のまま残っており、インテリアとして有効活用できる」という。そんな鴫野で見つけた築80年の一軒家を3カ月かけて自ら改装し9月28日にオープンした。

 「いつか自分の店を持つのが長年の夢だった」と語る谷口さん。原点となるのは、中学生の頃通っていた故郷・富山県の古着屋。オーナーの感性が詰まったその店に憧れを感じ、自分の店の内装や販売する商品にも影響を受けているという。「ゆっくりと過ごせる落ち着いた空間を用意しているので、興味本位でぜひ足を運んでほしい」と呼び掛ける。

 営業時間は12時~20時。水曜定休(ほかアメリカへ買い付けに行く日は休み)。

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