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大阪城天守閣で「サムライたちの躍動」展 初公開「うんすんカルタ貼交屏風」も

重要文化財 大坂夏の陣図屏風 右隻

重要文化財 大坂夏の陣図屏風 右隻

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 大阪城天守閣(大阪市中央区大手前1)で5月22日、企画展示「サムライたちの躍動-大阪城天守閣名品セレクション-」が始まった。

鉄二枚胴具足(伝 真田幸村所用)

 重要文化財「大坂夏の陣図屏風(びょうぶ)」、武田信玄と上杉謙信が戦った「川中島合戦図屏風」など71点が展示されている。「川中島合戦図屏風」では、謙信が馬上から刀で斬り掛かり、信玄が軍配で受け止めた迫力ある場面が描かれている。

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 真田兄弟の甲冑(かっちゅう)などの武具も展示。弟・幸村が着用したとされる甲冑には、胴の部分が鉄の板を2枚つないであり、西洋の騎士の甲冑を模した作りとなっている。籠手(こて)には、真田家の家紋「六文銭」が打ち出されている。兄・信之の甲冑は、胴にはしごが描かれているのが特徴的。「上に上る」という縁起にちなんだもので、父・昌幸も同じはしごの甲冑を持っていたという。

 期間中6月28日、29日にG20大阪サミットが開催されることもあり、国際交流を意識した展示も。その一つがスペイン・ポルトガルとの貿易が盛んな様子を描いた重要文化財「南蛮屏風」。南蛮屏風はいくつかの種類があり、今回は左側に外国の港、右側に日本の港が描かれたものが展示される。ほかにも「うんすんカルタ貼交(はりまぜ)屏風」は桃山時代にポルトガルから伝えられた「うんすんカルタ」33枚を貼ったもので、西洋の剣や聖杯、中国の仙人、日本の武士などが描かれている。

 企画した大阪城天守閣研究副主幹の宮本裕次さんは、「侍の躍動を感じながら、外国の文化を受け入れ、さらにそこから日本のオリジナルティーとして発展させた日本文化の柔軟性を見ていただきたい」と話す。

 開館時間は9時~17時。入場料は600円(中学生以下、大阪市在住の65 歳以上(要証明)、障がい者手帳持参の人は無料)。7月17日まで(南蛮屏風の展示は6月21日~7月4日)。

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