昨年9月の台風21号で多くの桜の木が倒れた大川沿いの公園に新たな桜スポットを作ろうと、今月23日、桜を植樹する試みが行われる。主催は京橋地域活性化機構。
桜が植えられるのは、藤田邸跡公園内(大阪市都島区綱島町10)の芝生広場。約4メートルのソメイヨシノの苗木2本を植樹する。植樹の費用に参加者から1人3,000円の費用を集める。同機構代表の鷲見慎一さん(38)は「毎年桜の成長を楽しむとともに、防災の意識を高めてもらえたら」と話す。
植樹の発端となったのは、同機構が主催する「京橋しゃべり場」というディスカッション。毎月1回京橋のまちづくりについて話し合うという場で、20代から40代であれば誰でも参加できる。これまでに「子ども食堂」(2016年7月~毎月2回実施中)、関西の大学の映画部・サークルによる「学生映画祭」(2018年1月~)、店舗が立ち退いたJR線カード下にちょうちんを並べる「ちょうちんにぎわいプロジェクト」(2018年9月~)など、さまざまな試みを実現してきた。今回は昨年11月に出た「自分たちで桜のスポットを作ろう」という意見をきっかけにプロジェクトをスタートし、実現までこぎ着けた。
植樹は23日11時~12時に行われる。現時点で約60人が参加予定という。申し込みは、京橋地域活性化機構(TEL 06-6935-7267)まで。