大阪・史跡なにわの宮跡(大阪市中央区法円坂)で11月4日、古代東アジアの国際交流を再現した祭り「四天王寺ワッソ-友情は1400年の彼方(かなた)から-」が開催される。
今年で27回目を迎える同イベント。昨年は4万3千人の来場があった。今年のテーマは「繋ぐ」。平成最後の年も古代日本と東アジア交流の祭りとして大阪の秋を彩り、新しい時代へ友好のタスキをつないでいきたいという思いが込められている。
今年も巡業以外でも祭りを楽しめるように3つの広場が設置された。「エントランス広場」では日本全国やアジアの物産展を開催。「まんぷく屋台広場」では、「鶴橋風月」のお好み焼きをはじめ、たこ焼きややきそばなど関西グルメを用意。今年の西日本豪雨で被害を受けた岡山から復興PRとして「白桃コロッケ」が初出店。子ども向けの遊具や歴史上のマスコットキャラクターである聖徳太子の「たいしくん」、聖徳太子が飼っていた犬がモデルの「雪丸」、遣唐使の「まなりくん」と触れ合える「わくわく体験広場」も。
プレステージでは「サムルノリ」を披露。「サムル」とは漢字で「四物」と書き、韓国に古くから伝わる4つの打楽器を指し、「ノリ」は英語のPLAYに当たる。今年は「サムルノリ」誕生40周年。エネルギーにあふれたステージが繰り広げられる。
ミニ歴史劇では「朝鮮通信使と雨森芳洲」を上演。出演は浜村淳さん・妹尾和夫さん・佐々木りつ子さん。講談師の玉田玉秀斎さんとのトークも行う。
13時30分には、同イベントのメインである、古代衣装を身にまとった1000人規模のパレードが始まる。「神話の時代」から「古墳時代」、「飛鳥時代」、「朝鮮王朝」、最後に「朝鮮通信使」と時代ごとに分けてパフォーマンスする。昨年10月ユネスコの「世界の記憶」に日韓の団体が共同申請した「朝鮮通信使に関する記録」の登録が決定したこともあり、今年限定の隊列となる。その後「しまい太鼓」でイベントを締めくくる。
ワッソ広報大使のアンミカさんやタレントの大桃美代子さん、新生松竹新喜劇代表の渋谷天外さんたちがゲスト出演し、イベントを盛り上げる。
開催時間は10時30分~17時。雨天時、大阪国際交流センターで13時から開催。