大阪歴史博物館(大阪市中央区大手前4)で現在、明治維新150年NHK大河ドラマ特別展「西郷(せご)どん」が開催されている。
今年のNHK大河ドラマ「西郷どん」と連動し、西郷隆盛ゆかりの品や同時代の歴史資料など約200点を展示する。
館長の栄原永遠男さんは「西郷隆盛が何をしたのかあまり知られていないと思う。同展で彼の生涯をたどりながら、人物像や事件をご覧いただきたい」と話す。展示担当の豆谷浩之さんは「西郷の生涯に合わせて、展示をプロローグ、1章から4章、エピローグの6つに分けた。西郷は写真嫌いだったため写真が1枚も残ってない。エピローグではさまざまな肖像画を見てほしい」と話す。
7月27日はフォトセッションと開会式が行われた。同ドラマで島津久光役を演じる俳優の青木崇高さんも来場した。青木さんは「島津は(漫画ドラえもんの)ジャイアンみたいな、目の上のたんこぶのような存在。だからといって西郷がのび太ではないが」と観客の笑いを誘った。展示品について、青木さんは「さっき書いたのではと思うほどの、和紙に書いた手紙の保存状態に驚いた」と話す。「ドラマは今後、どう西郷が活躍していくのかが見どころ。いろいろな人間の魂の記録が描かれているので楽しみにしていただければ」とも。
開館時間は9時30分~17時。火曜休館。観覧料は、大人600円、高校生・大学生400円。中学生以下、大阪市内在住の65歳以上、障害者手帳所持者(介護者1人を含む)は無料(以上、要証明書提示)。8月4日と9月1日は豆谷さんと同館学芸員の大澤研一さんがギャラリートーク(14時~14時30分)を行う。9月17日まで。