「平城京フォーラムin大阪」-平城遷都1300年に向け当時を語る

左から、大阪21世紀協会理事長の堀井良殷さん、大安寺貫主の河野良文さん、浜村淳さんの3人による鼎談「盧舎那仏-大仏開眼とその時代」

左から、大阪21世紀協会理事長の堀井良殷さん、大安寺貫主の河野良文さん、浜村淳さんの3人による鼎談「盧舎那仏-大仏開眼とその時代」

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 松下IMPホール(大阪市中央区城見1)で2月16日、2010年の平城遷都1300年祭のプレイベントである「平城京フォーラムin大阪」が開催された。主催は平城遷都1300年記念事業協会事務局(奈良市、TEL 0742-23-2010)。

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 同祭は、日本初の首都「平城京」が誕生してちょうど1300年を記念する事業で2年後の2010年に開催される。同事業では、日本の歴史と文化が今日まで続いてきたことを祝い感謝するとともに、日本文化の礎である平城京の時代や奈良を素材にこれからの日本を考えるもの。

 750人で埋め尽くされた会場には歴史好きの観客も多く、浜村淳さんによる基調講演「シルクロード-大陸から伝わったもの」(第1部)では、浜村さんが客席に質問を投げかけると、即答で答えが返ってくる場面も。浜村さんは、平城京の時代にまつわるさまざまなエピソードを冗談も交えながら分かりやすく語り、平城京が栄えた様子やスケールの大きさを伝えた。

 第2部は、浜村さん、大阪21世紀協会理事長の堀井良殷さん、大安寺貫主・河野良文さんによる鼎談(てい談)「盧舎那仏(ルシャナブツ)-大仏開眼とその時代」。当時の人々の国づくりにかける情熱、歴史のはじまり、日本の仏教の考え方などを通して、その時代のエネルギーと感性をどう現代に生かせるかが語り合われた。

 「何もない時代に精神的な豊かさを求めた当時の人々。現代こそそんな魂を取り戻すべき」と浜村さんが語ると「1300年祭には平城京という時代に生きた人の肉厚を感じられるような何かをしたい」と河野貫主。堀井理事長は「いにしえの様子を忠実に再現して、当時の命がけの情熱を伝えていきたい」と、1300年祭に向けてそれぞれの思いが飛び交った。

 同事務局の広報戦略課長・福西さんは「歴史ファンも多い大阪の人々がこんなに集まってくれて、今日は『にぎわいある都』を感じられるフォーラムになった。2010年からも『昔を想ってこれからを考える』ことを続けていきたい」と話した。

 同フォーラムは、3月15日に東京でも開催予定。

平城遷都1300年記念事業協会平城京フォーラム2008平城遷都1300年平城遷都1300年記念「平城京フォーラム」、松下IMPホールで開催(京橋経済新聞)

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