京橋にあるバー「WISTERIA(ウイステリア)」(大阪市都島区片町2、TEL 06-6881-3623)の店主・藤川修司さんが9月29日、「第12回ベネンシアドール公式称号資格認定試験」で最優秀賞を獲得した。
藤川さんは3年前、24歳の時に同店をオープン。2年ほど前からスペイン南部のへレスという町で造られる白ワイン「シェリー酒」に興味を持ち始めた。「詳しいことは知らなかったが、熟成度によって味の変化する姿にはまった」とその理由を話す。同試験では、シェリー酒に関する「筆記」と「利き酒」の試験の後、上位通過者が「実技試験」を受けることができる。実技試験では「ベネンシア」という約90センチのシェリー専用のひしゃくを使い、高い位置から曲芸のようにグラスへ注ぐ。藤川さんは実技試験での評価も高く、見事最優秀賞へと選ばれた。藤川さんは「発表と同時にガッツポーズをした。応援してくれた人に最高の報告ができると思った」と素直にその喜びを話す。
最優秀者の藤川さんには来年1月、研修旅行「シェリー・アカデミー」が進呈される。スペインを訪れ、ブドウ畑での剪定(せんてい)体験や現地の店舗での「ベネンシアドール」体験も行う。「しっかりと現場の空気を吸収してきたいと思う」と抱負を語った。
同店には、辛口でカモミールのような味わいの「MANZANILLA(マンサニージャ)」や極甘口でブドウの香りが強い「PEDROXIMENEZ(ペデロヒメネス)」など、辛口・辛口熟成・甘口・極甘口のシェリー酒を9種類そろえる。「初めての人にも好みに合わせて提供しているので、ぜひ試してほしい」と笑顔で話す藤川さん。「シェリー酒への認知が低いので、多くの人に知ってもらいたい」とし、「カクテルでの提供もしているので気軽に飲みに来てください」とアピールする。
営業時間は、火曜~木曜=18時~翌3時、金曜・土曜=19時~翌5時、日曜=18時~0時。月曜定休。