大阪歴史博物館(大阪市中央区大手前4)で3月3日、「第8回大阪アジアン映画祭」のプレイベント「おおさかシネマフェスティバル2013」が開催された。
「かぞくのくに」受賞者、ヤン・ヨンヒ監督(中央)井浦新さん(右)
「大阪発。日本全国、そしてアジアへ!」をテーマにした第8回大阪アジアン映画祭が今月8日に開幕する。そのプレイベントとして開催された同フェスは、1976(昭和51)年から開催されてきた「おおさか映画祭」が前身で、大阪の映画ファンの間で毎年恒例のイベントとして浸透しつつある。
当日満席となった会場では、大阪の映画関係者と映画ファンが選んだ「ベストテン&個人賞」の発表が行われた。1位は、北朝鮮と日本に暮らす監督の家族の境遇を題材にした映画「かぞくのくに」。作品上映後には、ヤン・ヨンヒ監督と主演の井浦新さん、映画解説者の浜村淳さんのトークショーも行われ盛り上がりを見せた。井浦さんは「監督から電話をもらってうれしかった。監督が信頼してくれていると感じながらやれた」と喜びを語った。表彰式には、「わたしの人生我が命のタンゴ」で助演女優賞を受賞した女優の松原智恵子さん、「夢売るふたり」で脚本賞を受賞した西川美和監督も出席。大阪・鶴橋で行われた歌手・田端義夫さんのライブをもとにしたドキュメンタリー「オース!バタヤン」も特別プレミア上映された。
同映画祭は今月8日~17日、梅田ブルク7をメーン会場に市内の5つの劇場で開催。アジア各地からのゲストを迎えて、「コンペティション部門」「特別招待作品部門」「特集企画」「インディ・フォーラム部門」の作品全37本を上映する予定。