京橋に居酒屋「飲みはる」-元居酒屋料理長が63歳で独立開業

「『安らぎ居酒屋』として安心して気軽に来てほしい」と店主の中川彰さん(63)。

「『安らぎ居酒屋』として安心して気軽に来てほしい」と店主の中川彰さん(63)。

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 京橋に10月20日、居酒屋「飲みはる」(大阪市都島区東野田町3、TEL 06-6354-8037)がオープンした。

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 店主の中川彰さん(63)は今年7月に閉店した老舗居酒屋「酔楽」支店の料理長として35年間京橋で働いてきた。「酔楽」支店閉店後、「このままやったらいかん。何かせんとあかん」と一発奮起し同店を立ち上げた。

 カウンター11席の店内は、昔ながらの落ち着いた大衆居酒屋の雰囲気だが、「目新しいものなんもないような、昔のまんまの商売方法やったらあかん」(中川さん)と「酔楽」にはなかった「七輪焼き」をメニューに取り入れるなどして、以前からの常連客をも飽きさせないよう工夫を凝らしている。

 メニューは「七輪炭火焼おまかせセット」(780円)、「おでん」(全品100円)、「剣いか造り」(600円)、「トラフグ唐揚げ」(500円)、「セル生牡蠣」(2個 450円)など和食中心。ドリンクは生ビール(380円)などで、焼酎ボトルをキープする客も多い。客単価は約2,000円。

 16歳から都島区に住み、京橋在住歴は47年。遠き日の京橋を思い出し、「もともと京橋は飲食店が多かった街。それがいつのまにやら風俗店、パチンコ屋に乗っ取られた感じや。それでも京阪電車が高架になったぐらいから街はようなった。昔は京橋いうたら『怖い街』いうイメージやった」と振り返る。「酔楽」時代からの常連客も、長い人では30年通って現在75歳に。「こんなけ長いことおったら京橋は都。お客さんもざっくばらんで気楽でいい。他に行くつもりはありまへん」。中川さんの長年親しんだ京橋への愛情はどこまでも深い。

 営業時間は16時~23時。日曜定休。

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