大阪城天守閣で「描かれた・写された大阪城」展―終了間近に迫る

圧倒的な存在感を誇る屏風絵

圧倒的な存在感を誇る屏風絵

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 大阪城天守閣(大阪市中央区大阪城1)で5月6日まで、「描かれた大阪城・写された大阪城」の展示会が開催している。

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 同展示会は、大阪城天守閣が収蔵する関連資料を通じ、過去から現在に掛けての大阪城の歩みを辿り、豊臣秀吉・徳川家康など、各時代に表れる大阪城の歴史を紹介するというもの。展示物は、秀吉築造大阪城の威容を描いた屏風絵や、江戸時代に大阪名所のひとつとして描かれた大阪城の風景画、城に勤務した武士たちが用いた絵図、陸軍の管轄下にあった近代大阪城を撮影した古写真や絵葉書など。

 開催初日の3月15日からの10日間には、幕末の慶応元年(1865)もしくは2年のものと推定される写真原版6点が限定公開された。その内の5枚は大阪城内を撮影したものとしては現存最古のもの。「この作品を目当てに来られる方も多く、とても反響が良かったです」(主任学芸員・宮本さん)と話す。

 約1万点もの展示品を有する大阪城で、今回の展示数は約120点。来場者は、観光で訪れる人や海外から来る人も多いが、大阪在住者が全体の約4分の1を占めているという。

 来場者の中には、展示されている写真を見て「昔の人はよくこんな大きいお城を建てたな」と感嘆の声を上げる人や、爆撃で吹き飛ばされた石垣の写真を見て「あんな硬い石でも崩れるのか」と驚く人も。遠足で来ていた子供たちも大阪城の歴史に魅了されていた様子。

 この展示会で、「大阪城に興味がない方もこの展示会に足を運んでいただき、大阪城の歴史をもっと知ってほしい。そして、展示品のどれかひとつでも心に残してほしい。豊臣時代からはじまり徳川時代で大阪城の歴史が終わるのではなく、現在も、そしてこれからも歴史は刻まれていくということを伝えていきたい」(同)と話した。

 入場料金は大人600円。中学生以下無料。65歳以上の大阪市内在住者(要証明証)、身体障害者手帳・療育手帳提示で無料。会場時間は9時~18時まで。

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