京橋・スタンディング焼肉店がエコ活動-マイはし持参でドリンク提供

「ドリンクだけじゃなく、お肉も食べてね」という大将の伊藤一樹さん(右)と弟の安士さん(左)

「ドリンクだけじゃなく、お肉も食べてね」という大将の伊藤一樹さん(右)と弟の安士さん(左)

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 国道1号線沿いのスタンディング焼肉店「お気軽焼肉 正」は昨年12月から、環境問題に取り組んだエコ活動を始めている。内容は、「マイはしを持参してやって来てくれはったお客さんに、リピート永久可能のワンドリンクサービスをする」(大将の伊藤一樹さん)もの。

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 近年、深刻化する環境問題を背景に、さまざまな飲食店で「マイ箸持参」や「マイカップ持参」運動が進められており、大阪ではスターバックスのマイカップ持参割り引きや、居酒屋「酔虎伝」「八剣伝」などを展開する「マルシェのマイはし」活動などが記憶に新しいが、まだまだ限られているのが現状。

 エコ活動を始めたきっかけについて、伊藤さんは「うちのコンセプトは、『男女問わず1人でも気軽に来れるような楽しくて気軽な焼肉屋』というもんやけど、もうひとつのコンセプトとして、『身近なできることからやっていこうと、人や環境のためになる飲食店を作り上げること』というもんがあるから」と説明。

 同店では、店舗で用意するはしも、割りばしではなく洗いばしを使用。「来られるお客さんも、スーツの胸にエコバッチを付けているような、会社単位でのエコ活動をされている方がチラホラいます。そんなふうに、『エコ』が認知されつつあるので、お客さんからの反響もいいですよ」(同)とも。マイはし持参客は、今後増えていくと見込む。

 同店は、2007年6月に開店。「やる気がある人間を募ったら、結果弟となった」(同)と、実弟である安士さんと始めた。立ち飲みスタイルの「スタンディング焼肉」という新ジャンルに挑戦し、どうせやるなら勝負に出たいと、「あえて焼肉激戦区の京橋という地を選んだ」(同)という。テレビや雑誌などにも立て続けに取り上げられ、口コミ人気も広まっている。遠方からの客も多く、「金沢から来てくれはったお客さんもいます」(同)という。

 同店メニューのウリとなるのが、「プレミア和牛」「プレミア野菜」に代表される、「おいしいくて安い食材。それらがあったうえで、お客さん同士が仲良くなったり、バーのような使い方もできるような、人ありきの楽しませる店でありたい」(同)とも。

 京橋の立地について、「最初は怖い街やと思うてました」と伊藤さん。「でも、いざやってみると、この街ならではの人の濃厚さとあったかさに感激する毎日。本当に京橋でやって良かった」(同)と、感慨深く話す。

 営業時間は、月~水曜・金曜・土曜=18時~翌3時、日曜・祝日=18時~24時。木曜定休。2階は10人席の個室あり。

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