JR京橋駅で駅員が初ライブ-クリスマスハンドベルに人だかり

京橋駅で行われたクリスマスハンドベルに多くの客が足を止めた

京橋駅で行われたクリスマスハンドベルに多くの客が足を止めた

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 JR京橋駅(大阪市城東区新喜多1)北口改札前で12月24日、同駅駅員によるハンドベルの演奏会が開かれた。

駅長がサンタクロース

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 午前10時過ぎ、サンタの帽子をかぶった駅員たちが譜面台の設置など演奏の準備をし始めると、周囲の人たちが集まり始めた。演奏するのは同駅の若手を中心にした男女10人。この日のために業務の合間を縫って練習を続けてきた。

 10時30分、緊迫した雰囲気の中、「いつもJR京橋駅をご利用いただきありがとうございます」と入社2年目の磯田憲吾さんが構内アナウンスのようなあいさつをすると会場から笑いが。1曲目の「聖しこの夜」が始まると通りがかった人も足を止め、次第に人だかりができた。奈良から買い物に来ていた前田信之さん(53)は「どこかのブラスバンド部かと思ってよく見たら駅員だった。駅員らしくないのがおもしろい」。家族で梅田に出かけるという地元都島区の足立冨美さん(40)は、「みなさんの真剣な思いがこもった演奏にクリマスの実感が湧いた」。

 サンタクロースに扮して旅行商品のパンフレットを配っていた柳生頼成駅長は「演奏を間違えていても、それを聴衆に感じさせないように乗り切っている。もっと緊張して笑顔が出ないのではと思っていたが、本番の強さが表れている」と微笑む。

 20分間の演奏が終わる頃には60人ほどが楽団を取り囲むように聴き入っていた。アンコールの「It’s a small world」が終わるとひときわ大きな拍手がおきた。4年目の中西直樹さんは「ものすごく緊張したけれどお客さんの温かさを感じて無事に演奏できた」。2年目の吉村彩香さんは「お客さんの拍手に涙が出そうになった。これからも地域のみなさんとかかわっていくように心がけたい」と声を弾ませた。

 午後の演奏は、13時30分・14時30分・15時30分の予定。

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