中規模のクラシック音楽専門ホールのいずみホール(大阪市中央区城見1、TEL 06-6944-2828)で12月4日、「いずみホール・ランチタイムコンサートVol.62華麗なるピアノ名曲集~花房晴美デビュー30周年記念~」が開催される。
このコンサートは1992年から年4回公演され、今回で62回目を迎える同ホールの人気イベント。毎回ほぼ完売するという人気で、今回のチケットも発売当日に売り切れた。同シリーズのチケットを獲得するため、同ホールの会員(いずみホール・フレンズ)に入会する人も少なくないという。
本格的な音楽を手軽に楽しんでもらうことをコンセプトにスタートした同公演。開演時間が11時30分~に設定されているため、客席の多くは主婦や仕事をリタイアした男性が占める。公演後にはランチタイムのピークも過ぎているため、「クラシックを堪能した後にはゆったりと昼食も楽しめ、優雅なランチタイムを過ごすことができる」と観客からの評判も高い。
ただ曲紹介するだけの内容ではなく、音楽に深く踏み込んだレクチャースタイルのコンサートというのも人気の理由。さらにチケットの価格が2,000円と低料金に設定されているため、クラシックファンだけでなく幅広い層から支持を得たことがロングヒットの要因となっている。
今回は、デビュー30周年を迎えるピアニストの花房晴美さんが登場。約90分のプログラムのうち60分間を演奏、10分間の休憩を挟み行われる20分間のトークも人気の企画となっている。同シリーズ企画・監修の日下部吉彦さんの軽妙なトークが、コンサートには珍しいアットホームな空気を作る。
同ホール企画部の梅垣さんは「毎回趣向を変えてさまざまな楽器やジャンルのアーティストを紹介している。なじみのある名曲がそろうので、クラッシックを好きな人から未経験者まで楽しめる内容」と話す。
次回公演日は来年3月3日。大阪フィルハーモニー交響楽団の首席コンサート・マスター長原幸太さんがバイオリンの演奏を行う。チケット発売は12月4日10時から。問い合わせは、同ホールチケットセンター(TEL 06-6944-1188)まで。